大岩 大量8バーディーで5位 42位から“全英圏内”急浮上

[ 2021年5月30日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ミズノ・オープン第2日 ( 2021年5月29日    岡山県 JFE瀬戸内海GC=7349ヤード、パー72 )

4番でティーショットを放つ大岩
Photo By 代表撮影

 首位と7打差の42位から出た大岩龍一(23=ディライトワークス)が66で回り、首位とは5打差の通算8アンダー、5位に急浮上。今大会の2位以上(有資格者を除く)に与えられる夢の全英切符獲得へ絶好の好機を迎えている。65で回ったフィリピンのジュビック・パグンサン(43)が通算13アンダーで首位。ベテラン宮本勝昌(48=ハートンホテル)が首位と3打差の2位につけている。

 1メートル82、92キロと恵まれた体格を持つプロ4年目の大岩が、JFE瀬戸内海名物の強風の中、大量8バーディーを奪って“全英圏内”に急浮上してきた。

 最終18番パー5ではグリーン左奥のバンカーから第3打を寄せ、上がり3連続バーディー。一気の追い込みで、12番のダブルボギーを帳消しにしてお釣りが来るチャージだ。

 「バーディーがガツガツ取れるプレースタイルじゃないんで。周りが落ちるのをこそっと待つタイプ。だいぶ、ビビりなんで」。これが大岩の自己評価だが、数字は正反対だ。バーディー率3位(4・13)、パーオン率6位(68・89)、平均パット数5位(1・7473)。ショット、パットともに高いレベルの攻撃ゴルフで、本格ツアー参戦1年目の今年、既に2度のトップ10入りを果たしている。

 そんな大岩の最大の武器はスピン量を抑えて飛ばす1W。飛距離とフェアウエーキープ率をポイント化した今季のトータルドライビングは1位(39)。日本一飛んで曲がらない男。それが大岩だ。

 「そんなことは考えてないですよ」と笑う無名の23歳。全英切符とともに初の賞金シードもほぼ手中にできる単独2位以上へ――。無欲で最終日を戦う。

 ▼2位・宮本勝昌(首位陥落も3打差に踏みとどまり)優勝も視野に入れながら全英も。入り方が大事になる。

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2021年5月30日のニュース