錦織 全仏OP7年連続初戦突破! 世界ランク159位相手に4時間超えフルセットも粘り勝ち

[ 2021年5月30日 01:52 ]

全仏オープン1回戦を戦う錦織圭(AP)
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 テニスの四大大会第2戦、全仏オープンは30日、パリのローランギャロスで開幕し、男子シングルス1回戦で9年連続11回目の出場の世界ランキング49位・錦織圭(31=日清食品)が予選から勝ち上がってきた同159位・アレサンドロ・ジャネッシ(イタリア)と初対戦し、6―4、6―7、6―3、4―6、6―4のフルセットで勝利した。

 錦織は昨年、ケガや新型コロナウイルス感染などで離脱が続き、今年2月のATP杯で約4カ月ぶりに実戦復帰。全豪は1回戦で敗退したが、3月のドバイ選手権8強入りなど徐々に感覚を取り戻してきた。今大会の前哨戦イタリア国際では世界6位のズベレフ(ドイツ)とフルセットの激戦を演じた。「全仏オープン」での最高成績はベスト8(2015年・2017年・2019年)で昨年は2回戦敗退。1回戦で敗退したのは2014年の一度だけ。

 第1セットは錦織のサービスゲームで開始。いきなりサービスエースを奪うと、コードボールにも対応するなど軽やかなフットワークを見せてサービスキープ。第2ゲームは2度のブレークポイントを生かせず1-1。その後も互いにサービスゲームをキープして迎えた第6ゲームで錦織はデュースの末、ブレークに成功。直後の第7ゲームでブレークバックを許したが、第10ゲームをブレークし6-4で先取した。

 第2セットは第3ゲームをラブゲームでブレークされたが、直後の第4ゲームでブレークバック。その後、第5ゲームをブレークされるも第6ゲームで取り返すといった一進一退の攻防。両者譲らず迎えたタイブレークの末、第2セットを奪われた。

 第3セットはギアを上げた。第1ゲーム、第9ゲームをブレークするなど終始主導権を握り6―3。第4セットは、立ち上がりにブレークを許すも、第6ゲームでブレークバック。3―3のゲームタイに戻したが、第7ゲームで再びブレークを許し、4―6で落とした。

 最終第5セットは第5ゲームにブレークされた。第7ゲーム終了後に左足のマッサージを受けた錦織は第8ゲームで見事にブレークバック。その勢いのまま第10ゲームも奪い6-4で勝利した。4時間を超えるフルセットを制した錦織は、7年連続の初戦突破となった。

 全仏終了後の世界ランキングで東京五輪の出場選手が決定する大会。新型コロナウイルスの影響で今年は6月8日まで約5000人、9日から閉幕日の13日まで最大約1万3000人の観客を入れて開催されている。

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2021年5月30日のニュース