レスリング高橋侑希 世界最終予選へ「勝てる位置にいる」計量失格の樋口に代わり

[ 2021年4月21日 17:54 ]

東京五輪世界最終予選に向けて気合十分の高橋侑希
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 レスリングの東京五輪世界最終予選(5月6~9日、ブルガリア・ソフィア)に出場する男子フリースタイル57キロ級で17年世界王者の高橋侑希(27=山梨学院大職)が21日、オンラインで取材に応じた。

 4月11日までカザフスタンで行われた五輪アジア予選で、同級に出場したリオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口黎(25=ミキハウス)が計量失格に。19年全日本選手権で2位だった高橋に世界最終予選のチャンスが巡ってきた。19年世界選手権で5位までの五輪出場枠を獲得できず、同年の全日本で樋口に敗れて自力出場も逃していた高橋は「出られるかどうか分からない中で、諦めるというよりは練習していても気持ちが入らない部分があった」と吐露。それでも五輪への気持ちを切らすことはなかったといい「できる範囲の中では全力でやっていた。チャンスが来てうれしい」と率直に語った。

 5月まで残された時間は多くないが「調整をすれば全然勝てる位置にいる。不安はない」と自信たっぷり。高橋が世界予選で2位までの出場枠を獲得した場合、樋口とプレーオフで東京五輪代表切符を争う。紆余(うよ)曲折を経て開けた東京五輪への道。日本の軽量級の期待を背負う27歳は「どん底まで落ちて、これ以上ツラいことは今後ないだろうというくらいの経験をして、本当に気持ちが強くなった。人生楽もあり、苦もある。その楽を東京で、花を咲かせたい」と決意を新たにした。

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2021年4月21日のニュース