柔道・阿部一二三 古賀さんの「豪快な担ぎ技で五輪優勝」誓う

[ 2021年3月25日 14:02 ]

オンライン取材に応じる阿部一二三

 柔道の東京五輪男子66キロ級代表の阿部一二三(23=パーク24)が25日、オンライン取材に応じ、92年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダリストで日体大の先輩に当たる古賀稔彦さんの訃報に接し「びっくりした。日体大の先輩である古賀先生のような柔道家になれるように、これからも精進していきたいと思う」などと沈痛の面持ちで述べた。

 一本背負い投げを得意とした古賀さん同様、阿部も背負い投げや袖釣り込み腰など、豪快な担ぎ技を武器に中学時代に全国区に。当時、大会会場などで古賀さんから声を掛けられたことがあったそうで、「言葉を掛けてもらい、アドバイスももらったことは思い出。初めて言葉を掛けてもらった時の喜びは今でも覚えている」と懐かしんだ。

 日体大では古賀さんの長男で73キロ級の颯人と同期で、次男で60キロ級の玄暉が1学年後輩。在学中には練習を見に来ることもあったという。昨年12月に行われた丸山城志郎との東京五輪代表決定戦では、古賀さんが各メディアの取材に応えたニュースや記事も目にしたそうで、「とってもうれしく思った」と話した。

 開幕まで4カ月を切った東京五輪では、古賀さん同様、金メダルを期待される阿部。「古賀先生のような豪快な担ぎ技で、東京五輪で優勝したい。少しでも近づけるように頑張りたい」と大先輩の遺志を受け継ぐ覚悟を示した。

続きを表示

2021年3月25日のニュース