朝乃山 V圏残った!3大関やっと白星そろい踏み、引退鶴竜には感謝

[ 2021年3月25日 05:30 ]

大相撲春場所11日目 ( 2021年3月24日    東京・両国国技館 )

<春場所11日目>妙義龍(左)を寄り切りで破る朝乃山
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 朝乃山が妙義龍を寄り切って勝ち越しを決めた。貴景勝は霧馬山を突き出してカド番脱出に残り1勝とし、正代は単独トップの高安を下して白星が先行。今場所初めて3大関が安泰となった。大関獲りの照ノ富士は隆の勝との関脇対戦を制して勝ち越した。首位の高安を1差で朝乃山、照ノ富士と翔猿の3人が追う。

 正代が高安を転がし、貴景勝が霧馬山を圧倒する。取組を待つ時間、大関2人が役目を果たし、朝乃山は「自分が結び。2人の大関が目の前で勝ったので、自分も負けられないとなった」と引き締めて土俵に上がった。

 最後の仕切りを終え先に手をつくと、低く踏み込んできた妙義龍に体を起こされた。それでも、動じることなく右をねじ込み左上手を探りながら焦らず寄ってベテランを料理。「しっかり踏み込めて右を差せたので落ち着いて体を預けられた」。11日目。ようやく3大関に白星が並んだ。

 単独首位の高安が敗れてトップと1差に接近。残り4日。4連敗中と苦手・照ノ富士との直接対決も残しており、「1差ついているのでついていくだけ」と気持ちは挑戦者。

 鶴竜の引退表明には「ビックリした」。19年秋場所で初金星を挙げた相手だが、巡業や出稽古でも「稽古をつけてくださった」と感謝しかない。横綱の胸を借りて看板力士となった体で再び賜杯をつかむために、最大のライバルに立ち向かう。 

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2021年3月25日のニュース