バド代表の朴ヘッドコーチ、桃田の逆襲に期待「逆に負けてリフレッシュ」

[ 2021年3月22日 06:10 ]

桃田賢斗
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 バドミントン全英オープンの最終日は21日、バーミンガムで行われ、5種目中4種目で日本勢が優勝を果たした。日本代表の朴柱奉ヘッドコーチがオンラインでの取材に応じ、好成績を収めた今大会を総括。「日本のライバルの中国、韓国、インドネシアが参加できず、勝負できないのは残念。1年ぶりの国際大会、伝統の全英オープンで4種目優勝できたのは良かった」と語った。

 昨年はコロナ禍で5カ月ほど日本代表合宿が行えなかったが、各種目で好成績を残したことに手応えを示した。また、移動はホテルと会場の行き来に制限され、各自の部屋での練習メニューを考えるなど「準備の面でも良い経験ができた」と前向きに捉えた。

 準々決勝で敗れた男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)についても言及。昨年1月の交通事故から1年2カ月ぶりの国際舞台となり「今までずっと大会で優勝してきて、勝たないとダメだというプレッシャーもある。試合はフィジカル、動きは問題なかった。絶対勝たないとダメというメンタル面の不安があったと思う。逆に、今回負けてリフレッシュして五輪に向けてイメージができれば。もう1回、優勝を目指せる」と話し、今後の巻き返しに期待を込めた。

 強豪国は不参加だったが、桃田は久々に海外勢と試合をこなした。朴ヘッドコーチは「準々決勝のマレーシア選手はパワー系の攻撃的な選手。パワーのある選手に対する守備をもっと頑張らないと。今回はコントロールが良くなかった。久しぶりの試合だから集中のないミスがあった」と分析し、今後の強化につなげていく考えだ。

 今大会に出場した日本代表は帰国後に2週間の自主隔離を行う予定で、次の活動は4月14日から富山で強化合宿を実施予定。今後の大会は不透明だが、5月11日開幕のインド・オープン(ニューデリー)に派遣予定となっている。

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2021年3月22日のニュース