クボタ旋風!TL開幕2連勝、強豪東芝に32点差 日本人&大物助っ人融合5T

[ 2021年2月28日 05:30 ]

ラグビートップリーグ第2節第1日   クボタ39-7東芝 ( 2021年2月27日    秩父宮 )

<東芝・クボタ>後半、トライを決めチームメートに祝福されるクボタのマークス(中央)
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 3試合が行われ、クボタは39―7で東芝を下し、開幕2連勝を飾った。元日本代表のCTB立川理道主将(31)をはじめ、計5人がおのおののパターンでトライを奪う攻撃の幅の広さを披露。過去最高成績が3度の6位と中堅を地で行くチームは、フッカーのマルコム・マークス(南アフリカ)、SOバーナード・フォーリー(オーストラリア)ら超大物外国人の加入もあり変貌。虎視眈々(たんたん)と初優勝を狙う。

 「一つの形ではなく、いろんな形でトライを取れたのは自信になる」。かつて優勝争いの常連だった東芝に、初めて30点差以上をつけての完勝。内容も伴う開幕2連勝に、立川主将の表情にも自信が満ちあふれた。

 前半24分にゴール前での連続攻撃で相手防御を崩し、最後は立川が力強い突破を見せ先制トライ。風上に立った後半は開始直後、裏へのキックを新人FB金が押さえてリーグ初トライをマークした。その後もインターセプト、モール、相手の隙を突くクイックスローからと手札の豊富さを披露。立川は「みんなが役割を理解し、同じ絵を見られている結果」と大きくうなずいた。

 マークスはセットプレーの進化、フォーリーは戦術の安定をもたらしたが、浮揚の要因は大物外国人だけではない。長いプレシーズン、他のチームに先駆けて昨年10月には練習試合を開始し、開幕までに10試合近くを消化。公式戦がない中で選手層の底上げに成功し、主力勢の連係も深まった。1トライを記録したSH井上も「スクラムが安定し、1次目からいい攻撃ができる。成長を感じるし、試合を組み立てやすい」と手応えを語った。

 事業性もディビジョン分けの評価項目となる来年1月開始の新リーグに向け、オンラインイベントも積極的に開き、この日はチームカラーであるオレンジ色のベースボールシャツを来場者に配ったクボタ。全社を挙げてまだ見ぬ初優勝へ。フラン・ルディケ・ヘッドコーチは「週末は喜び、また週明けから次の試合へ準備したい」と誠実に語った。

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2021年2月28日のニュース