勝ちを拾った正代「ツキを持ってこのままやってほしい。いい方向に持っていかないと」と八角理事長

[ 2021年1月20日 20:06 ]

大相撲初場所11日目   ○正 代(勇み足)隠岐の海● ( 2021年1月20日    両国国技館 )

<大相撲初場所11日目>隠岐の海(奥)の勇み足で勝利する正代(撮影・会津 智海)
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 1敗で首位を走っていた大栄翔が、突き落としで阿武咲に敗れた。1差で追っていた正代が、取り直しの末に、隠岐の海に勇み足で勝ち、2人がトップに並んだ。

 大栄翔は、立ち合いの当たりで阿武咲を圧倒したが、土俵際で右喉輪で相手を押し込んだ時に足が付いていかず、体が伸びきってしまった。そこを阿武咲に突き落とされた。

 八角理事長(元横綱・北勝海)は「(右喉輪で)予想以上に阿武咲が土俵際までいってしまったので、慌てて行った感じになった。足がおろそかになった。前のめりになったよね」と喉輪が効き過ぎて、逆に足が出なかったことを指摘した。

 それでも負けはしたが、相撲内容は良かった。「悪い相撲じゃないから逆に強くなった印象を受ける。いい立ち合いをしても、こういうことはある。引きずる必要はない。横綱、大関じゃないんだから。三役じゃないんだから。開き直って取ること。優勝うんぬんにとらわれるのではなくてね」と気持ちの切り替えを勧めた。

 一方、正代は、取り直しの一番は、左を差してからの強引な投げが目立ち、隠岐の海にそこをつけ込まれた。最後は何とか相手の勇み足で勝ったが、勝ちを拾ったような内容だった。

 八角理事長は「ツキを持ってこのままやってほしい。勝ち星を拾っていくことも大事。(結果を)いい方に持っていかないとね。明日からもっといい相撲を取っていかないと」と運を生かして、このまま優勝争いをリードするように奮起を求めた。

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2021年1月20日のニュース