粘りの投球で上位イジメだ!日立・坂本、太陽誘電の“野望”を阻止する3勝目

[ 2020年10月25日 05:30 ]

第53回日本女子ソフトボール1部L第10節   日立4-3太陽誘電 ( 2020年10月24日    山形県白鷹町ソフトボール場 )

<太陽誘電・日立>好投し、勝ち投手となった日立の先発・坂本(日本ソフトボール協会提供)
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 ピンチでも、笑顔を絶やさない。まだ2年目なのに、マウンドの坂本は堂々としていた。3点リードの5回1死一塁。ソフトボール界の誇る“二刀流”藤田を打席に迎えた。力で押した後の5球目チェンジアップに、かつての本塁打王が完全にタイミングを外される。打線のキーマンを2打席連続三振。20歳のスマイルがまた輝いた。

 「今季はチェンジアップが投球のキーになっている。いいボールがいきました」

 緩急自在の投球で、太陽誘電の決勝トーナメント進出を阻止しても、内容には満足していない。「(打たれた)2本塁打はいずれも甘い球がいった。太陽誘電戦は昨年も6回でマウンドを降りたので悔しい」。ターニングポイントの回では、山本に一発を浴び2点差となってから、尾崎に四球、大塚に左前打を浴びて、リケッツの救援を仰いだ。「1試合投げきれるようにならないといけない」。白星を喜ぶだけでなく、白星から学ぶ姿勢が飛躍を約束する。

 岡山・創志学園高出身の2年目。高校時代は全国制覇を経験し、昨年のU―19W杯では、開幕投手も務め、銀メダルに貢献した。ルーキーイヤーの昨年は、高校時代と縫い目の感触が違うボールへの対応に苦闘。打者のレベルの高さにも驚き、1勝に終わった。進化するため、今季マウンドで心掛ける点は2つ。投げる前に打者をじっくり観察し、常にポジティブシンキングを忘れない。「しっかり見るようになったら、打者から“これを狙っているな”とか感じることが多くなった。あと投げている時にマイナスなことを考えないように」。浮かべる微笑みはセルフプロデュースの意味合いもある。

 チームが4勝と下位で苦しむ中、坂本は3勝をマーク。背番号18がエースと呼ばれる日はそう遠くない。日立のキャッチコピーといえば、「Inspire the Next」(次代に息吹を与えていく)。20歳の右腕は、ソフトボールで親会社のコンセプトを体現する存在になっていく。

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