正代 大関昇進後初稽古「特に変化はない」も「存在感伝わるように」、7日に地元熊本に帰郷

[ 2020年10月6日 15:43 ]

昇進後、初の稽古をする新大関の正代
Photo By 代表撮影

 9月の大相撲秋場所で初優勝を果たして大関に昇進した正代(28=時津風部屋)が6日、東京都墨田区の時津風部屋で昇進後初めての稽古を行い、報道陣の代表取材に応じた。この日は相撲は取らず、四股やダンベルなどを使った筋力トレーニングが中心。部屋に掲げられている木札も大関のところにつけられたが「特に変化はない。稽古始めなのでしっかり体を動かそうという意識だった」と気負うことなく取り組んだ。

 稽古場の土俵をつくり直す関係で、しばらく稽古は休みとなる。新大関場所となる11月場所(11月8日初日、東京・両国国技館)に向けての稽古プランについては「筋トレ中心に体をつくって。その後に相撲を取って感覚を確かめられたらなと思っている」と語った。新大関場所の目標は「まずは勝ち越しを目指して、自分の相撲を取りきることだけに集中できたらなと思う」と控えめながら、「新大関として、存在感をみんなに伝わるようにしたい」と看板力士としての意気込みも口にした。

 しばらく稽古が休みになるため、7日から数日間、故郷の熊本県宇土市に帰郷する。新型コロナウイルスの感染防止のため大々的なイベントは実施されない方向だが、宇土市役所や母校の熊本農高、鶴城中などには初優勝と大関昇進の報告に訪れる予定だ。

 地元の応援はこの上なく力になっている様子で「改めてたくさんの人に応援してもらったなと実感した。9月場所で少しでも期待に応えることができたんじゃないかなと思った」という。昇進が決まってからは熊本へのメッセージを求められることが多く、誠実な言葉で伝えてきた。この日も同様の質問を受けたが、それには答えなかった。理由はインターネット上に「同じことを言っている」との書き込みがあるのを見つけたからだ。「大体そういうのは(言葉が)同じことになる。それで“また同じことを言っている”って書かれたので、もういいかな」。時の人となって注目されることで、新たな悩みも生まれたようだ。

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2020年10月6日のニュース