ラプターズが3戦目で初勝利 アヌノビーが3点シュートによる劇的なブザービーター

[ 2020年9月4日 10:52 ]

劇的な3点シュートによるブザービーターを決めたアヌノビーを囲むラプターズの選手たち(AP)
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 NBA東地区準決勝の1試合が3日にフロリダ州オーランドで行われ、昨季のファイナル王者で第2シードのラプターズが104―103(前半47―57)で第3シードのセルティクスに競り勝って1勝2敗。NBAのプレーオフでは3戦全敗からの逆転は皆無で、負けていればシリーズ突破確率が「0%」となるところだったが、残り0・5秒からカイル・ラウリー(34)の右サイドからのスローインを逆サイドの左コーナーで受けた3季目のフォワード、OG・アヌノビー(23)がセルティクスのジェイレン・ブラウン(23)のマークを振り切って3点シュートによるブザービーターを決めて“逆転サヨナラ勝ち”を収めた。

 アヌノビーは45分出場して12得点と10リバウンドをマーク。成功率が今季39・0%の3点シュートは5本放って3本を成功させた。ラウリーは31得点、8アシスト、フレッド・バンブリート(26)は5本の3点シュートなどで25得点を稼いだが、最後はもっともボールを持つ可能性が低いと思われたアヌノビーが起死回生の一発を沈めた。

 セルティクスは前半で10点をリードしていたが、後半で苦戦。第4Q残り0・5秒、この日29得点を挙げたケンバ・ウォーカー(30)がバンブリートとマーク・ガソル(35)、ラウリーの3人を引きつけたあと、ゴール下に潜り込んだダニエル・タイス(28)にパス。タイスがダンクを沈めてスコアは103―101となって勝負は決したかに見えた。しかしラウリーのコート横断の“ロング・スローイン”に対応できず、アヌノビーへのマークが手薄になった形。“フィニッシャー”の読みが外れた結果となり3連勝を土壇場で逃した。

 昨季のファイナルで初優勝を遂げたラプターズは東地区決勝で0勝2敗から4連勝を飾ってバックスを撃破。アヌノビーの劇的なブザービーターが昨年の“ミラクル”の再現につながるかどうかが注目されるところだ。

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