競泳古賀淳也 約2年4カ月ぶり復帰「懐かしい。見るのも2年4カ月ぶり」 18年にドーピング検査で陽性

[ 2020年8月29日 12:56 ]

古賀淳也
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 競泳の09年世界選手権男子100メートル背泳ぎ金メダリストの古賀淳也(33=埼玉スウィン)が29日、ドーピング検査陽性による2年間の資格停止期間を終えてレース復帰し、組1着の25秒04でゴールした。

 約2年4カ月ぶりのレースに、充実感をにじませた。「本当にうれしいです。レース直前は何も気にせずっていう感じだったんですけど、レース会場に入って、プールを眺めて、他の人のレースを見るのも2年4カ月ぶりで、懐かしいな、キレイだなって。そういう風に思いました」。24秒台を狙っていたタイムには納得しておらず「どこを直そうとか、パッと浮かんでくる。今も昔も変わらない」と苦笑いで振り返ったが、「周りの選手に負けたくないとか、意欲や向上心を感じて今後自分がもっと速くなれると思えたので、それが収穫でした」と前向きに語った。

 18年3月の抜き打ち検査で筋肉増強効果のある禁止物質が検出され、当初4年間の資格停止処分を受けた。その後スポーツ仲裁裁判所(CAS)が意図的でないと判断し、処分は20年5月14日までの2年間に短縮されたが、自身の潔白を証明すると決意するまでは地獄の日々を過ごした。

 「本当に死がすぐ隣にあって、ベランダを跳び越えれば楽になるのかなとか、外に出ると誰かが何かを知っているんじゃないかって被害妄想になったり。朝起きてソファに座って気付いたら夕方になっている生活が続いた」。

 体格も違う世界のトップ選手に自分の身一つで立ち向かっていた誇りがあったからこそ、ショックが大きかった。それでも一度競技を諦めることで、「潔白を証明できて(資格停止が)短くなるなら水泳を続けたい」と気持ちを切り替えることができた。そして、資格停止が明ける2カ月前の3月中旬に本格的な練習を再開。心機一転し再スタートを切った。

 東京五輪の1年延期も後押しとなり、目標は定まった。「狙えるのであれば狙いたいし、非常に大きなチャンス。(延期で)練習だけでなく考える時間や心の準備ができるので、出られるのであれば全力を尽くしたい」。苦難を乗り越え、また強くなったベテランが来夏に挑む。

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