16歳の森秋彩「希望を捨てずに」2大会ぶり日本一 五輪出場枠係争中モチベーション維持

[ 2020年8月12日 05:30 ]

スポーツクライミング リード・ジャパンカップ最終日 ( 2020年8月11日    岩手県営スポーツクライミング競技場 )

優勝カップを手に笑顔の森(右は男子優勝の西田)=撮影・小海途 良幹
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 女子は森秋彩(16=茨城県連盟)が2大会ぶり3度目の優勝を飾った。新型コロナウイルスによる自粛期間が明けてから、五輪競技では初の日本一決定戦。来夏の夢舞台への可能性を残す16歳が、得意種目で輝いた。東京五輪代表勢は女子の野口啓代(31=TEAM au)が2位、男子の楢崎智亜(24=同)は4位だった。

 優勝が決まっても、表情を変えなかった。自身を含め4選手が完登する簡単な決勝の設定では、森には物足りない。「最後はもっと出し切りたかった。練習の成果をもっと発揮したいのがあった」。同高度で並んだ場合は1つ前のラウンドの成績で順位が決まるため、準決勝も完登で1位の16歳が2大会ぶりに頂に立った。

 新型コロナウイルスによる自粛期間中は弟とスケートボードをするなどして気分転換。6月の練習再開後は、持ち味の持久力の低下を痛感した。登り込むことで体力を戻し、大会前には半年にわたって完登できなかった課題をクリア。「やっと登れて、メンタル的には良かった」。2月以来の実戦に高いモチベーションで臨んでいた。

 国際連盟と日本協会は東京五輪の出場枠を巡ってスポーツ仲裁裁判所で係争中。今月下旬に公聴会が行われ、日本協会の基準が認められれば、森にも出場の可能性は残る。五輪開催自体が不透明だが「あることを願って、希望を捨てずに頑張って練習している」と前を向いた。

 ◆森 秋彩(もり・あい)2003年(平15)9月17日生まれ、茨城県出身の16歳。小学1年でスポーツクライミングを始める。リードで17年世界ユース選手権金メダル。昨年の世界選手権の同種目では、日本勢最年少表彰台となる銅メダルを獲得した。1メートル55、43キロ。

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