アスリートの「第2の人生」アシストしてまんねん

[ 2020年7月29日 05:30 ]

前関学大アメリカンフットボール部監督・鳥内秀晃氏
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 【名将鳥内秀晃の人間話 頼むでホンマ】オレが今、取り組んでいることの話をしよか。簡単に言うと、アスリートの「第2の人生」をアシストしてんねん。セカンドキャリアやな。現役を一生続けられるわけちゃうし、監督やコーチで残れるのも一握り。いつケガや病気が自分の身に振りかかって、引退になるかも分からへんやん。そうなった時、何も考えてません、では、あかんやろ、やっぱり。

 CDP(キャリアデザインプロジェクト)って名称でやってて。スポーツ協会や団体に足を運んで、こんなんありますよ、と。プレーに専念するのは当たり前やけど、そんな可能性も頭に置いとくのも大事やで。これも危機管理の一つやわな。

 稀勢の里(元横綱、現荒磯親方)の大阪後援会の会長だった前田克巳さん(※)という人と知り合ったのが契機かな。2月に監督を退いたあいさつに行った時、「こんなの考えてまして」って明かされて。それで賛同して、お手伝いしてるわけや。前田さんが会長の間口グループやったら、いろんな職種があるし、賛同企業もどんどん増えてきてる。あと、どんな仕事でも自分で選べるんよ。リタイアしたら、普通は誰かの紹介で仕事するやろ。それやと、自分に合うかどうか分からへん。嫌でも、その人の手前、辞められへんし。それやったら、自分で決めた方がええやん。納得もするし、嫌やったら変われるし。

 これからの選手はやっぱりもっと勉強せなあかんで。将来のことを考えるのもそうやし、頭を使うことで、競技に対する理解も深まるし、ヒントも得られる。今の学生は、指導者にやらされてるねん。命令されたことしかできひんかったら、社会に出ても困るよ。

 最後にコロナ関連でいうと、若者が勘違いしてるんちゃうか、と感じるわ。かかっても重症化せえへんって思い込みすぎや。ちゃうねん。処置が遅れたら、若い人でも取り返しのつかんことになるし、後遺症かて残る。マスコミも、その辺、もっと大きい声で言うてほしいわ。あと「Go Toキャンペーン」な。熊本県では大雨災害復旧のボランティアを県内在住に限定してるのに、キャンペーン使って熊本行く人がおったら、どうするん。ボランティアはダメで、旅行者はOKって。国民の生命と財産を守る言うてる国会が閉会って、どないなってんねん。国と地方自体の方針もバラバラやし、一体誰がまとめるの。頼むで、ホンマ。(関西学院大アメリカンフットボール部前監督)

 ※前田克巳氏 1963年(昭38)に二子山部屋に入門。初代・若乃花の付き人などをつとめ、幕下10枚目まで番付を上げるも、ケガで廃業。69年に旧間口運輸に入社し、一従業員からCEO(最高責任者)にまで上りつめる。

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