NFLレッドスキンズが窮地 スポンサーのフェデックス社がチーム名変更を求める

[ 2020年7月3日 12:17 ]

レッドスキンズの本拠地、フェデックス・フィールド(AP)
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 NFLワシントン・レッドスキンズの地元スタジアムのネーミングライツ(命名権)を1999年から2027年まで保持している物流サービスの大手、フェデックス社は2日、レッドスキンズに対してチーム名を変更するように求めた。

 レッドスキンズという名称はネイティブ・アメリカンの団体から長年にわたって「差別的だ」として批判を浴び続けていたがダニエル・スナイダー・オーナー(55)は拒否。しかし一連の人種差別への抗議デモが拡大する中で、黒人同様にネイティブ・アメリカンに対する問題も重要視されるようになり、ワシントンDCのムリエル・バウザー市長(47)も今後の計画として浮上している新スタジアム建設については「名前が障害だ」と語っていた。

 レッドスキンズは1932年に実業家のジョージ・プレストン・マーシャル氏が創設したが、同氏は1946年まで黒人選手の採用を阻止する立場を取り続け、人種差別主義者の1人だったとされている。ニックネームの命名者はそのマーシャル氏で、ネイティブ・アメリカンに加え、黒人に対しても不快感をもたらす歴史を含んでいる。

 フェデックス社は前週、自社の株主から「レッドスキンズの名前を変えるように」という要望書を受け取っており、ついにチーム側にアクションを起こした形。1999年以降、すでにレッドスキンズに2億500万ドル(約221億円)を投資している主力スポンサーからの要求とあって、スナイダー・オーナーがどんな判断を下すのかが注目されるところだ。

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2020年7月3日のニュース