日本で卓球四大大会開催なら普及にプラス

[ 2020年7月1日 05:00 ]

卓球の水谷隼
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 【スポーツ最前線 激アツ見聞録】卓球に夢のある話。テニスやゴルフのような四大大会、「グランドスマッシュ」を21年に新設すると、今春、国際卓球連盟(ITTF)が発表した。

 各大会の賞金総額は200~300万ドルだから、日本円にして約2~3億円規模。3試合になる可能性もあるようだが、いずれにせよ、ワールドツアー大改革の目玉である。

 現行では「グランドファイナル」の賞金が最も高い。総額100万ドル(約1億700万円)、シングルス優勝が男女ともに10万ドル(1070万円)。プロ競技にしてはちょっと低いかな、というのが世間の感覚だろうか。

 テニスは桁違いの規模。最も賞金が高い全米オープンは、昨年の総額が5700万ドル(約61億円)。優勝すれば、男女ともに385万ドル(約4億1000万円)を手にした。

 1大会で億万長者になれるテニスは別格として、卓球が“いい勝負”をしているのが、バドミントン。「ツアーファイナル」の総額150万ドル(約1億6000万円)、優勝12万ドル(約1290万円)は、ほぼ互角だ。

 リオデジャネイロ五輪中、男子の水谷隼は「年収は1億円にちょっと届かないくらい」と明かした。大会の賞金では遠く、スポンサー収入やテレビ出演料を含めての金額だった。当時で、億に迫る卓球選手は世界でも数人と言われていた。稼ぎにくい競技なのだ。だから、賞金総額が「グランドファイナル」の2~3倍の四大大会の創設は、選手には魅力的であり、ライバルのバドミントンにも差を付けることになる。

 中国協会の劉国梁会長が新設大会のチェアマンに就任し、改革の巨大船は動き出している。注目は4つの大会をどの国で行うか、だ。

 日本協会・藤重貞慶会長とともに、劉チェアマンに祝福メッセージを贈ったITTFの前原正浩副会長は、「中国、ドイツ、日本といった強豪国に開催してほしいのがITTFの考え」と明かす。ただし、「大会期間は10日。日本だと、人員や会場の問題がある」と一筋縄ではいかない実情も口にした。

 しかし、である。世界的に格式が高い四大大会が、日本で行われるとなれば、他の競技にはないインパクトがある。普及には大きなプラスだ。「四大メジャー」開催は、卓球のメジャー・スポーツ化への第一歩になる。(五輪担当 倉世古 洋平)

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