照強 故郷・あわじ市へマスク2万枚寄付 無観客春場所の「恩返しを」

[ 2020年5月26日 17:04 ]

故郷の南あわじ市へマスク2万枚を贈った照強
Photo By 提供写真

 大相撲の平幕・照強(25=伊勢ケ浜部屋)が26日、故郷の兵庫県南あわじ市へマスク2万枚を寄付し、その贈呈式が同市役所で行われた。部屋がある都内は25日に緊急事態宣言が解除されたが、都道府県をまたぐ移動自粛が求められているため贈呈式には母・真樹さん(46)が代理出席。照強は本紙取材に、新型コロナウイルスの感染拡大により無観客開催になった3月のご当所春場所が契機だったと明かした。

 「いつも温かいご声援をいただく南あわじ市の皆さんに相撲を会場でお見せできず、残念でした。元気な相撲をお見せできない代わりに何か恩返しができないか」との思いだった。

 ご当所では自身初の幕内勝ち越し。その過程で受け取った、励ましの言葉や手紙に発奮したという。連続勝ち越しを3場所まで伸ばし、会場を名古屋から東京・両国国技館へ移して臨む7月場所(同19日初日)では自己最高位、東前頭7枚目へ躍進する。

 昨年の名古屋場所で12勝し、敢闘賞を受賞。その後、新設された同市「ふるさと応援大使」第1号に就任した。

 「(名産の)タマネギなどの食べ物やいいところが一杯あるのでどんどん広めて島を盛り上げたい」。そう意気込んだ1メートル69の小兵力士は中止になった春巡業、夏場所期間を膝、腰の治療に充て、「故障もかなりよくなりました」と手応え。1995年1月17日生まれ。阪神・淡路大震災復興のシンボルになるべく、26歳の誕生日を三役で迎える目標へ突き進む。

続きを表示

2020年5月26日のニュース