米国の五輪ボクシング代表候補は男女全員が残留 プロ入りは延期

[ 2020年4月21日 11:03 ]

米五輪代表チームの「残留」を表明したキーショーン・デービス(右=AP)
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 東京五輪のボクシング代表に内定していた米国の男女13選手が全員、プロ入りを来年まで延期。今後しばらく実戦レベルの大会がないとはいえ、1年遅れとなった大会を目指してコロラド州コロラドスプリングスにあるオリンピック・トレーニング・センターで練習を続けることになった。

 AP通信によれば、昨年の世界選手権(ライト級)とパンアメリカン大会(ライトウエルター級)でともに2位となり、最もプロの世界タイトルに近いと言われているキーショーン・デービス(21=ライト級)が数週間におよぶ熟考の末に「五輪にはNOと言えない。目の前にある代表選手としての権利を放棄するのは難しい」として“アマ残留”を表明したもので、これで男子8階級、女子5階級で内定していた13人全員が来年もそのまま米国代表として東京を目指すことになった。

 アイルランド出身で2015年10月から米国代表チームを指導しているビリー・ウォルシュ監督は「少し我慢すれば輝かしいプロ選手としての未来が約束されている。五輪で名前を知られることが、結果的に世界戦への近道となる」と説得。これに全代表選手が従う結果になった。

 米国代表は2016年のリオデジャネイロ五輪のボクシング競技で、金1つ(女子)、銀と銅も1つずつ(ともに男子)と計3個のメダルを獲得している。

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2020年4月21日のニュース