空手全階級決定 五輪代表レース中止 1日時点のランクで選考

[ 2020年3月18日 05:30 ]

組手男子67キロ級・佐合尚人(左)と組手女子61キロ級・染谷真有美
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 世界空手連盟(WKF)は新型コロナウイルスの影響で、東京五輪出場権を争う最後の世界的なポイント対象大会だったプレミアリーグ(PL)マドリード大会(4月17~19日)の中止を決定し、今月1日時点の五輪ランキングで出場者を決定すると発表した。日本は組手男子67キロ級と同女子61キロ級の代表が確定していなかったが、今回の決定で佐合尚人(高栄警備保障)、染谷真有美(茨城県職)が代表に内定した。

 WKFは今月13~15日に予定していたPLラバト大会(モロッコ)の中止を決め、代替措置として11日にPLマドリード大会をポイント対象大会に追加していた。今回の決定により、国内2番手から逆転を狙っていた選手は、戦わずして涙をのむ結果となった。

 ◆佐合 尚人(さごう・なおと)1992年(平4)6月19日生まれ、東京都昭島市出身の27歳。小2で空手を始め、中学時には全国大会に出場。静岡・御殿場西高に空手留学し、帝京大―高栄警備保障。16年PL沖縄大会で銅メダルを獲得。初出場の18年世界選手権で準優勝。1メートル71、60キロ。本来の階級は60キロ級。

 ◆染谷 真有美(そめや・まゆみ)1993年(平5)5月30日生まれ、茨城県古河市出身の26歳。幼少期に空手を始め、埼玉・花咲徳栄高―帝京大―茨城県職。14年のPL沖縄大会でPL初優勝し、同年の世界選手権で銅メダル獲得。昨年のPL東京大会は銅メダル。姉の香予(テアトルアカデミー)は61キロ超級で代表を争うも逃した。得意技は逆上段突き。

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2020年3月18日のニュース