レイカーズが故ブライアント氏を追悼 ジェームズが涙であいさつ 黙とうは24・2秒

[ 2020年2月1日 13:33 ]

ファンの前でスピーチするレイカーズのジェームズ(AP)
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 NBAレイカーズは1月31日、ロサンゼルスの本拠地「ステイプルズセンター」で、ヘリコプターの墜落事故で死亡した故コービー・ブライアント氏(享年41)の追悼セレモニーを営み、チームの大黒柱で長年にわたってライバルとして張り合ってきたレブロン・ジェームズ(35)がトレイルブレイザーズ戦の試合前にコート上であいさつ。最初は紙に書いた“予定稿”を手にしていたが、「こんなものを読んでいたらコービーにしかられるので、心で話したい」として約5分間にわたって現在の心境を集まった2万人のファンの前で吐露した。

 ジェームズはこの事故でブラアント氏とともに亡くなった次女ジアナさん(享年13)を含めた計9人の犠牲者を名前を読み上げたあと「偉大な選手になるために、20年間にわたって血と汗を流した彼を祝福したい。そう、きょうは祝福の日なんです」と語り、最後は「自分が高校生のときから彼をずっと見ていました。彼がいたからこそ僕がここにいる。だからそのレガシーを受けついていきます。彼はこれからも心の中で生き続けていきます」とその存在の大きさを口にしていた。

 その前のセレモニーではまず人気歌手のアッシャーが「アメージング・グレース」を歌い、ロサンゼルス交響楽団に所属していたチェリストのベン・ハングが荘厳な音色を奏でる中で10分間にわたってブライアント氏の存命中の映像が流された。ボーイズ・II・メンによるアカペラの国歌斉唱が終わるとジェームズやチームメートのアンソニー・デービス(26)らは目に涙。そのあとブライアント氏の現役後半の背番号(24)と、次女ジアナさんがバスケットボールのユースチームで付けていた背番号(2)にちなんで「24・2秒間」の黙とうが捧げられた。

 レイカーズの選手は試合前のアップでは全員、ブライアント氏が身につけた2つの背番号(8、24)のウエアを着て登場。試合開始直前の先発メンバーの紹介では、ジェームズを含めた5人全員が「コービー・ブライアント」とコールされた。

 この日は訪れた観客のすべてにブライアント氏のユニフォームが配布され、試合会場となったステイプルズセンターの周囲にも多くのファンが集結。その中でレイカーズは6日ぶりに試合に臨み、ジェームズは第1Qの4分すぎ、ジャンプシュートを外したあとに豪快なダンクを決めてこの試合の初得点をマークした。

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