紀平“悔しい”着氷ミスも首位発進 初Vへフリーでは4回転「何があっても入れる」

[ 2019年12月20日 05:30 ]

フィギュアスケート 全日本選手権第1日 女子SP ( 2019年12月19日    東京・国立代々木競技場 )

女子SPで演技をする紀平梨花(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 大会が開幕し、女子ショートプログラム(SP)で初優勝を目指す昨季のGPファイナル女王、紀平梨花(17=関大KFSC)は、武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をミスをしながら、残す2本のジャンプをまとめ、73・98点で首位発進した。2年ぶりVを狙う宮原知子(21=関大)は70・11点で2位発進。連覇を狙う坂本花織(19=シスメックス)は69・95点で3位だった。

 首をかしげるしかなかった。紀平はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)でバランスを崩し、手をついた。得点は伸び悩み73・98点。自己ベスト83・97点を大きく下回った。

 「凄く悔しい。調子が悪かったり、理由があるなら改善ができるけど、今回は調子が良かった」

 ここでスロースターター返上を証明するはずだった。SPでのつまずきをフリーで挽回するのが、昨季のパターン。2位だった昨年大会も、SPの5位出遅れが響いていた。

 研究熱心な性格で、映像を見返してミスの理由を追求するだけでなく、氷、体調、精神状態まで分析する。メンタル本を読んでは、「こうかなと思っていたことが、読んで、やっぱりこうだと思った」と、自己流と学者の考えがどう違うかを確認した。書籍は知識やヒントを得ることが多いが、17歳のエースは、“答え合わせ”の道具として使っていた。

 効果は表れ、SPでのトリプルアクセルのミスは、この試合まで4戦中1試合のみ。SPの平均得点は、昨季の72・285点から77・532点へと大幅上昇していた。

 落とし穴があったとすれば、「経験がないか、久しぶりか」という、グループの最初の出番だったこと。ミスを重ね、それを糧に成長した努力型は、経験値が少ない6人中1番の滑走だったことで、心の準備が間に合わなかった。「もっと確認すれば良かった」。悔やんでも悔やみきれない顔をした。

 周囲も伸び悩み、首位で迎える21日のフリーでは、GPファイナルで失敗した4回転サルコーを投入する。「何があっても入れる」。日本女子シニア初の4回転ジャンプを決めて初の女王へ――。シナリオは出来上がっている。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2019年12月20日のニュース