水谷・美誠ペア、手応え準V 同郷“幼なじみ”が混合複で息ピタリ 世界最強ペア追い詰めた

[ 2019年12月15日 05:30 ]

卓球 ワールドツアー・グランドファイナル第3日 ( 2019年12月14日    中国・鄭州 )

混合ダブルス決勝敗れた水谷(奥左)、伊藤組
Photo By 共同

 東京五輪から初採用される混合ダブルス決勝が行われ、水谷隼(30=木下グループ)・伊藤美誠(19=スターツ)組が世界選手権優勝の許昕(キョキン)・劉詩(リュウシ)ブン組(中国)に2―3で競り負け、初優勝はならなかった。今大会は準決勝で第1シードを破るなど快進撃。今季のワールドツアーは優勝1回、準優勝4回と五輪前哨戦で結果を残した静岡県磐田市出身の“遠州ペア”が地元開催の東京五輪でもメダル獲得の有力候補に浮上した。

 世界最強ペアに日本最強ペアが真っ向勝負した。得点ごとに水谷が吠え、伊藤がガッツポーズを決める。最終ゲームは僅差に泣いたが伊藤は「今回は凄く良かった。感覚はさえていた」と確かな手応えをつかんでいた。

 金星は逃したものの東京五輪の金メダルが現実味を帯びてきた。今年は決勝で対戦した中国ペアに2戦2敗も、10月のスウェーデン・オープンでも2―3と競り合いを演じ、今大会でもあと一歩まで追い詰めた。伊藤は男子世界ランク1位の許昕の強打にもしっかり対応。伊藤が「今日が一番取れた。やっぱり慣れてきた」と糸口をつかめば、水谷も「金メダルの可能性はある」と自信を深めた。

 2人とも静岡県磐田市出身同士。“あうんの呼吸”がある。7月の韓国オープンからペアを結成したが、今大会を含め、ワールドツアー計8大会を戦い優勝1回、準優勝4回と相性の良さは結果にも表れている。

 伊藤は幼少期に水谷の父が運営する教室に通うなど、同郷のよしみで何でも言い合える関係。伊藤は「同年代なら先輩に気を使うかもしれないが、私は戦術を提案したりする。そこはダブルスで重要なところ」と強さを分析した。

 シングルスでの代表入りを逃した水谷にとっては3人目の代表入りへ強烈アピールとなった。前日は「国際大会はこれで終わり」と漏らしていたが、この日の結果を受けて「混合ダブルスに専念する」と宣言。伊藤は「最大に練習していないペアだと思う。(水谷)隼にももっと練習してほしいです」と大ベテランにハッパをかけた。

 《ビデオ判定、水谷「必要」》今大会から採用されたビデオ判定について、水谷は「不利になることはない。必要だと思う」と持論を展開した。男子シングルス準々決勝ではリオ五輪金メダリストの馬龍がサーブの判定を巡ってリクエスト。19年世界選手権では女子ダブルスに出場した伊藤・早田組がサービスエースに見えたプレーが無効になっただけに「日本人は悲しい思いをしてきた。サーブを1球ごと見ていくのも良いかもしれない」と話していた。

 ▽混合ダブルス 東京五輪から正式種目として採用された。代表候補男女各3人の中で最高のペアリングを強化本部が決定する。日本は開催国枠を確保している。日本勢は17年世界選手権で吉村・石川ペアが日本人として48年ぶりの金メダルを獲得した。

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