小平 W杯通算30勝!スタート改善今季自己最速も「まだ終着駅ではない」

[ 2019年12月14日 05:30 ]

スピードスケートW杯第4戦第1日 ( 2019年12月13日    長野市エムウエーブ )

<スピードW杯第1日>女子500メートルで優勝し、笑顔の小平奈緒(中央)
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 女子500メートルで小平奈緒(33=相沢病院)が37秒49で優勝した。今季2勝目で、1000メートルを含めW杯通算30勝に到達した。格下のBクラスでは高木美帆(日体大助手)が37秒84で1位だった。男子500メートルは村上右磨(高堂建設)が34秒58でW杯初勝利を挙げ、日本記録保持者の新浜立也(高崎健康福祉大職)が34秒67で2位だった。

 女子500メートルの小平は、ここまでのW杯3戦で課題となっていたスタートが改善。100メートルの通過は全体1位、今季自身最速の10秒34だった。「これが軌道修正のスタートになれば」という勝利だった。

 スピードに乗った結果、コーナーで「テクニックが間に合わなかったところがある」と細かいミスが出たという。最終盤は同走者と激しい競り合いに。直線勝負を0秒02差で制し「最後のストレートには絶対的な自信がある」と貫禄を示した。

 ホームリンクで挙げた節目のW杯30勝目を「通過駅。まだ終着駅ではない」と表現し、変わらず速さを追求する。復調へ前進した五輪女王は「あまり勝敗にとらわれず、課題と反省と手応えを自分の中で大事にしていきたい」と自らに言い聞かせるように語った。

 ≪史上最多は98勝≫日本女子のW杯最多優勝回数を更新し続ける小平は500メートルで26勝、1000メートルで4勝となった。男子は清水宏保が500メートルで34勝を挙げたのが日本最多だ。史上最多は90年代を中心に女子中長距離で活躍したグンダ・ニーマン・シュティルネマン(ドイツ)の98勝で、男子はジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)が67勝。

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