新井また…3大会連続V逸 五輪代表最右翼も課題多い3位

[ 2019年12月14日 05:30 ]

柔道マスターズ大会第2日 ( 2019年12月13日    中国・青島 )

<女子70キロ級準決勝>オランダ選手(下)に敗れた新井千鶴。3位決定戦に回った
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 男女計4階級が行われ、女子70キロ級で昨年まで2年連続世界一の新井千鶴(三井住友海上)、同63キロ級で世界選手権2年連続2位の田代未来(コマツ)はともに3位だった。女子63キロ級は鍋倉那美(三井住友海上)が決勝で世界選手権3連覇のクラリス・アグベニェヌ(フランス)を延長戦の末に破って優勝した。男子で73キロ級は元世界王者の橋本壮市が制した。

 なかなか不振から脱出できない。女子70キロ級の新井は以前の力強さが影を潜め、3位に終わった。8月から3大会連続で優勝を逃し「金メダルだけを目指して臨んだので、銅の結果は悔しい」と首を横に振った。

 初戦は世界選手権3回戦で敗れたティモ(ポルトガル)に一本勝ち。準々決勝は世界女王のガイー(フランス)を得意の内股で退けた。だが準決勝は序盤に技ありを奪われると、ギアが上がらない。背中を持たれて大腰などを警戒するあまり「後手になった。流れを変える組み手が足りなかった」と悔やんだ。

 昨年まで2年連続世界一などの実績から五輪代表最右翼の立場は変わらないが、日本女子の増地監督は「技が効いていない。世界選手権の負けをまだ引きずっているのかな」と冷静に分析。不安を抱えたまま、26歳のエース格は2020年を迎えることになった。

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