イングランド、16年ぶり世界一届かず エディー監督「波に乗れなかった」

[ 2019年11月3日 05:30 ]

ラグビーW杯2019 決勝   イングランド12-32南アフリカ ( 2019年11月2日    日産ス )

前半、イングランドのB・ブニポラ(中央)の突進を止める南アフリカフィフティーン(撮影・篠原 岳夫)
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 03年以来、16年ぶりの世界一奪還を目指したイングランドは、12―32で完敗し、準優勝に終わった。15年12月に就任した前日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ監督(59)は、母国オーストラリアを率いた03年W杯に続き、頂点にあと一歩届かなかった。観衆合計170万4479人が見届けた夢の祭典が終わった。

 開催国史上初の1次リーグ敗退の屈辱から4年。ジョーンズ監督の下で復活を遂げ、世界ランキング1位として決勝に臨んだイングランドだが、16年ぶりの世界一は遠かった。1トライも奪えず完敗。指揮官は首に掛けられた銀メダルをすぐに外し、力なく笑った。

 「残念ながら波に乗れなかった。努力が足りなかったわけではないが、ラグビーとはこういうもの。時に分からないことがある」

 オーストラリア、ニュージーランドと連破し決勝へ。だが開始早々つまずいた。前半3分、右プロップのシンクラーが頭を打ち交代。要を失ったFWはスクラムを制圧され、計6PGを許した。前半30分ごろには約30次の波状攻撃もスコアできず。逆に後半26、34分と2連続トライを許して万事休す。ジョーンズ監督は「スクラムは難しかった。後半は選手を代えたが、試合を通じて難しかった」と肩を落とした。

 ラグビーの母国に初の外国人監督として迎えられ、ピッチ内外で常に雑音にさらされたが、信念を貫いた。日本時代に当時10代だったWTB福岡(パナソニック)らを抜てきしたのと同様、ロックのイトジェやフランカーのカリーとアンダーヒルを発掘し、主力にまで育てた。先発15人の平均年齢27歳60日は、ラグビー界がオープン化(プロ容認)した95年大会以後の決勝進出チームでは最年少。強化と育成の両輪を成し遂げた功績は大きい。

 契約は21年8月までだが、「今はビールを飲んで、少しリラックスして、月曜日にどうするかを考えたい」。自身とイングランドの未来を思い浮かべ、寂しげに会見場を去った。

 《ファレル主将「劣勢の感覚あった」》CTBファレル主将は「うまく試合を進められなかった。後半は盛り返したが、それでも劣勢の感覚があった」と敗戦を受け入れた。PG合戦の様相を呈す中、反則を恐れて準決勝ニュージーランド戦のような攻撃的なディフェンスが鳴りを潜め、リズムをつかめなかった。会見では隣のジョーンズ監督が「今日の選手へのリスペクトは言い尽くせない」と語ると、目を潤ませる場面も。最後の円陣では「思い通りにいかなかったが、前進するのみ」と語り掛け、その重責を終えた。

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