ハネタク、4大会連続五輪!女子は佐藤、カヤックは男子・足立、女子・矢沢

[ 2019年10月21日 05:30 ]

カヌー東京五輪日本代表最終選考会兼NHK杯国際スラローム大会最終日 ( 2019年10月20日    東京都江戸川区・カヌー・スラロームセンター )

男子カナディアンシングル決勝、東京五輪の会場で3位に入った羽根田(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 各種目の準決勝、決勝が行われ、男子カナディアンシングルはリオデジャネイロ五輪銅メダルの羽根田卓也(32=ミキハウス)が3位に入り、東京五輪代表に決定。4大会連続の五輪代表となった。初採用の女子は佐藤彩乃(22=秋田病理組織細胞診研究センター)が代表入り。カヤックシングル男子は足立和也(28=山口県体協)が初代表を決め、女子は矢沢亜季(27=昭和飛行機工業)が2大会連続の出場権を得た。

 ノーミスでゴールした羽根田は準決勝から記録を約0・3秒伸ばし、小さくガッツポーズ。第一人者らしく喜びは控えめながら「(五輪)4回は想像していなかったし、4回目が東京になるとは夢にも思わなかった」と感慨深げに語った。

 リオ後は競技発展のために自ら広告塔の役割を担ってきたが、プレッシャーはゼロではなかった。特に今季はW杯でも目立った結果を残せず、9月の世界選手権は25位。国内の代表争いは大きくリードしていたが「自分の中では厳しい」シーズンだった。その中で迎えた今大会は、納得はしていないものの「まとまったレースができて結果を残したことは大きな大きな一歩」と強調。声援を送った父・邦彦さん(60)も「今年一番くらいの内容でホッとした」と胸をなで下ろした。

 東京五輪を目指す3年間で世界の競争は激化。「現状維持は後退」という思いのもと、試行錯誤を繰り返した。座る位置やベルトの締め方などをミリ単位で追求し「試合を通して統計のような、何をしたらいいかが分かってきた」。レース前は自身もボートも水に濡れないように心掛け、微細な部分までこだわり抜いた。

 初の試合を行った五輪会場は「複雑な流れが入り組んでいる」テクニカルなコース。今後は06年から拠点を置くスロバキアで練習を重ねながら、会場が使える時期は「最大限に利用して一つでも多くの波を知り尽くす」ことに重きを置く。来夏の目標を問われると「皆さんが求めていることと一緒。リオ以上です」。メダリストとして臨む初の五輪で、期待に応えてみせる。

 ◆羽根田 卓也(はねだ・たくや)1987年(昭62)7月17日生まれ、愛知県出身の32歳。スラローム男子カナディアンシングル。16年リオデジャネイロ五輪で、カヌーで日本勢初の表彰台となる銅メダル。17年世界選手権7位。18年ジャカルタ・アジア大会金メダル。愛知・杜若高―コメニウス大大学院出、ミキハウス。1メートル75、70キロ

 《佐藤「実感ない」矢沢「引き締まる」》カナディアンシングル女子の佐藤は初の五輪切符に「まだ実感がないです」とはにかんだ。スロベニアに渡って3年目。当初は海外の技術に圧倒されたが「その経験がなかったら今この場に立てていない」と胸を張った。カヤックシングル女子の矢沢は「実感というより、引き締まる気持ち」。同種目で3大会連続五輪出場の兄・一輝は接戦で代表入りを逃し、「悔しいので兄の分まで頑張りたい」と決意を口にした。

 ◆佐藤 彩乃(さとう・あやの)1996年(平8)12月29日生まれ、秋田県出身の22歳。スラローム女子カナディアンシングル。18年全日本スラローム大会兼日本選手権3位。19年世界選手権代表。秋田・角館高出、秋田病理組織細胞診研究センター。1メートル60、52キロ。

 ◆矢沢 亜季(やざわ・あき)1991年(平3)11月15日生まれ、長野県出身の27歳。スラローム女子カヤックシングル。16年リオデジャネイロ五輪に兄の一輝と出場。18年ジャカルタ・アジア大会金メダル。19年世界選手権18位。埼玉・東野高―駿河台大出、昭和飛行機工業。1メートル56、50キロ。

 《足立「やったー」東京でメダルだ》カヤックシングル男子で矢沢一との代表争いを制した足立は「やったー!!」とガッツポーズで大喜びした。決勝は4位と結果を残し「海外の選手もいる中でメダルを争えたことはうれしい」と笑顔を見せた。駿河台大3年時に競技に集中するため中退。苦難の時期を乗り越え、「羽根田さんからは4位と3位は天地の差と言われる。今回を教訓に、東京ではメダルを獲りたい」と力を込めた。

 ◆足立 和也(あだち・かずや)1990年(平2)10月23日生まれ、神奈川県出身の28歳。スラローム男子カヤックシングル。14年仁川アジア大会金メダル、18年ジャカルタ・アジア大会銀メダル。W杯では3位が2度。19年世界選手権代表。東京・八王子(現・八王子学園八王子)高出、山口県体協。1メートル75、70キロ。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「卓球」特集記事

2019年10月21日のニュース