奥井、5位で東京出場枠を確保 自身内定は逃すも「自分のモノにしたい」

[ 2019年9月22日 05:30 ]

レスリング 世界選手権第7日 ( 2019年9月21日    カザフスタン・ヌルスルタン )

男子フリー74キロ級敗者復活戦、相手を攻める奥井(上)
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 東京五輪予選を兼ねて行われ、男子フリー74キロ級は3位決定戦で奥井真生(24=自衛隊)がジョーダン・バローズ(米国)にテクニカルフォール負けし、代表内定を逃した。86キロ級の高谷惣亮(30=ALSOK)は3回戦で屈し、97キロ級の赤熊猶弥(28=自衛隊)は初戦負け。ともに敗者復活戦に回れなかった。男子フリー日本勢は全10階級が終了し、内定者はゼロ。出場枠獲得も2階級にとどまった。

 初出場の奥井は12年ロンドン五輪金メダリストのバローズから1ポイントも奪えずに完敗。低く速いタックルを何度も食らい、最後まで対応できずに失点を重ね「ガツンとくるスピードと重みが違った。甘くなかったですね」と肩を落とした。

 国内選考大会では17年世界選手権銅メダルの藤波勇飛(23=ジャパンビバレッジ)を撃破。今大会も学生時代のグレコローマンスタイルとの二刀流の技術を生かして勝ち上がった。ロシアなどの強豪国の選手と対戦し「良い経験になった」とした一方で「やっぱりここで勝ちたかった」と本音を漏らした。

 ただ5位に入ったことで出場枠を確保し、国内のライバルを一歩リードした。12月の全日本選手権で優勝すれば初の五輪切符が手に入る。「自分で獲った枠なので、自分のモノにしたい」と視線を上げた。

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2019年9月22日のニュース