高岡寿成氏が占う男子MGC 波乱起きにくい涼しい条件 4強崩す選手現れるか

[ 2019年9月15日 05:30 ]

主導権を握ることが予想される設楽
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 東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」は15日、明治神宮外苑前発着で行われる。男子は午前8時50分にスタート。日本を代表するトップランナーが2枚の切符を巡って激戦を繰り広げる。2年にわたる東京五輪代表争いの集大成。日本マラソン史上初となる“一発勝負”を本紙評論家の高岡寿成氏(48)が展望した。

 ペースメーカーがいないことでスローになることも予想されているが、前半突っ込むと宣言している設楽が主導権を握ってレースを動かすとみる。他の選手がそれについて行くのは危険な一面もあって、脚への負担から最後の5キロで崩れる可能性も出てくる。2位でも五輪にいけるという特殊なレースなので、割り切って2位狙いの戦略に途中から切り替えられるか、も結果を左右しそうだ。

 多くの選手がコースのポイントとして意識しているのは、富久町交差点の坂。多くの選手が意識しているからこそ、最後までもつれるとその攻略方法が問われるだろう。その他に、浅草・雷門と芝公園の2つの折り返しも鍵を握りそうだ。集団走だと位置取りが難しく、転倒や接触のリスクも高まる。東京マラソンを経験している選手はそのうち2カ所を経験していてそこまでの走り方も熟知している点で有利だろう。

 当日は比較的涼しい条件でのレースが予想されている。確率的に言えば、実力通りに決まりそうで波乱は少なくなるだろう。それでも42・195キロを走る選手たちにとって、冬のレースとは異なる過酷な条件に変わりはない。暑熱対策が万全ではない選手は厳しい戦いになる。

 特徴が異なるタイプの選手30人が出場するので、予想は本当に難しい。代表争いは大迫、設楽、井上、服部の4強とされる選手に、ほかの選手がどれだけ食らいつけるかだ。32歳の佐藤や、18年ベルリンで好走した中村も調子は良い。気温が上がれば、大塚を伏兵として挙げたい。1万メートルの自己ベストも更新し、各レースに安定感があるのでチャンスはあると思う。 (男子マラソン元日本記録保持者、カネボウ陸上部監督)

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