【羽生結弦と一問一答】サプライズ満載「5回転サルコーを練習」「フリップ―アクセルも…」

[ 2019年9月13日 09:42 ]

フィギュアスケート・オータム・クラシック第1日 ( 2019年9月12日    カナダ・オークビル )

<オータムクラシック・第1日>リンクでの練習を前にイメージを高める羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)が今季初戦に向け、会場で調整した。公式練習ではトーループ、サルコー、ループ、ルッツと4種の4回転ジャンプに着氷。ベールに包まれていたプログラムは昨季と同様にショートプログラム(SP)「秋によせて」、フリー「Origin」となり、完成度をさらに高めていく。男子SPは13日に行われる。公式練習後に行われた羽生との一問一答は以下の通り。

――今季のプログラムが昨季と同じ理由は。

「まずケガで、思った試合数をこなせなかった。SP、フリーともまだ自分の中で完璧のものができていないのが、凄い心残りだったというのがあった。また、このプログラム自体を負けたままで終わらせられないなという気持ちが凄いあった。プルシェンコさんへのリスペクトの気持ちが凄くありますし。完成形として完成させた上で、本当に悔いなくこのプログラムを終えたい気持ちが一番強かったです。(構成の変化は?)ちょっとずつ変えているところはありますけど、ただSPに関しては今回の試合は変える予定はないです。(4回転ルッツは?)調子次第かなと思っているんですけど、今日の調子だとサルコーの方がいいかなと思っている。とにかく、今回は試合勘をしっかり取り戻して、試合の時に何をしなければいけないのかとか、どういう感覚かを1つ1つ確かめながらやっていきたい」

――オフに取り組んだことは?

「まず足首が…。アイスショーの前に左足首を捻挫してしまって。それも治すのにちょっと大変だったんですけど、それも良くなってきて。練習は積めてはいたんですけど、足首を強くしたり、体幹を強くしたりとか。そういったトレーニングをメインにやってきました」

――(4回転)アクセルは?

「アクセルも一応、練習しているんですけど。アクセルに関しては3週間前まで練習していて。感覚はちょっとずつ良くはなっているんですけど、まだ成功はさせられてないので。3週間前には、この試合に集中しようということで、今は練習していないです」

――4回転ルッツも練習していたが。

「結果次第と、あとは体調だとかコンディション次第で考えておこうかなと思っています」

――アクセルはフリーで入れる?

「とりあえず今シーズン、目指したいと思っています。今のところは。ただ、そのためには自分が満足するような出来を、まずこの構成でやらないといけないと思っているので。1つ1つステップを踏んでいきたい」

――今日はあえて気持ちも抑えた?

「久しぶりだったので、ちょっと緊張しました」

――この大会のテーマは。

「とりあえず、ケガを終えての世界選手権で得た経験だとか。そういったものを含めて初戦だからといって気を抜いているのでなく、しっかり積むべきものを積んできたと思っている。それがどのように初戦で作用するか試していきたいというのが一番と。あとは、とにかく早くこの構成でまずは完成させたいなという気持ちが強いです」

――プログラムは昨季後から決めていた?

「うーん。確信ではなかったですけど、大体そうかなと思っていた。ただ、ケガを治す時間も必要でしたし。何か心残りが残っていたので。モヤモヤしたのが残っていたので。やっぱり完成させたいなと。ロステレコムの時のSPのオトナルもいいなと思っているんですけど。あれでも完璧じゃないと凄い感じているので。それも含めて、せっかく気持ちが入ったプログラムなので完成させて、お2人にいいものを見せてあげたいという気持ちもあります」

――左足首のケガは?

「5回転サルコーの練習をしていて…。足が引っかかって。(なぜ練習を?)アクセルを練習するために、もっと回転力を上げたいと思って5回転を練習していて。それでやっちゃったんですけど。右足ほどではないんですけど、痛み止めを飲んで練習している期間はちょっとありました」

―5回転は実際に降りた?

「いやいや。アクセルも降りられてないのに…。降りれないです。そんな簡単に。(4回転フリップは?)フリップは降りてます。3回くらい降りてます。フリップ―アクセルとかも降りてます」

―フリップはいずれやるのか?

「やりたいなと思っているんですけど。僕のフリップに加点が付くというか、エッジがクリアではないというのもあるので。そこまでして無理して入れる必要はないかなと思います」

―今はこの試合をどういう気持ちで迎える?

「気持ちがずっと切れていないので。やっぱり、自分にとっては世界選手権は先シーズンのことかもしれないんですけど、ケガしてから世界選手権までが時間が空いたというのもあって。もう、あの時点で今シーズンが始まっていたような感覚でもあるんですね。もちろんアイスショーとかオフシーズンで仕事もありましたけど、ただその中でも、あの試合からずっと続いている気持ちがあるので。しっかりと調整もして来られたし、あとはトレーニングしたことをしっかり発揮したいなという気持ちが強い試合です」

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