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八村、発熱強行出場も完敗 ウィザーズ入団後の代表戦で自己ワースト15得点

[ 2019年9月2日 05:30 ]

バスケットボール男子W杯 1次リーグE組   日本67―86トルコ ( 2019年9月1日    中国・上海 )

<日本・トルコ>第2Q、豪快にダンクシュートを決め雄叫びを上げる八村
Photo By 共同

 1次リーグE組で世界ランク48位の日本は、同17位で10年大会銀メダルのトルコに67―86で完敗を喫した。8月30日から微熱が続いていた八村塁(21=ウィザーズ)は強行出場し、チーム最多タイながらウィザーズ入団後の代表戦では自己ワーストの15得点。欧州勢からの初勝利には届かず、1次リーグ突破は厳しい状況となった。3日は世界24位のチェコと対戦する。

 日本と自身の意地を示すために、八村が走り、高く跳んだ。第2Q残り46秒、NBA76ersのコルクマズのパスを奪うと、ゴールへ突進。NBAバックスに所属する2メートル8のイルヤソバの上から、左手でダンクを叩き込んだ。豪快プレーで前半を締めくくったが、後半は逆に突き放された。試合後、記者の呼び掛けには応じず、中継局のインタビューで悔しさを口にした。

 「僕らとしても全然100%の出来ではやっていなかった。チームで負けてしまった」

 序盤から徹底マークに苦しめられた。対峙(たいじ)したイルヤソバだけでなく、他のトルコ選手も高速でチェック。パスを受けられず、初めてフィールドゴールを決めるまでに18分58秒の時間を要した。ウィザーズ入団後、日の丸を背負っての4戦で1試合平均27得点を挙げたが、この日は15得点にとどまった。「相手も勝つ気でW杯に来ているし、そういうスカウティングもしている。僕のやりにくいプレーをずっとしてきていた」

 8月30日、八村に異変が起きた。37度の発熱で別メニュー調整。翌31日は笑顔で汗を流したが、微熱は続き、この日午前の練習も回避した。エースの体調不良は、仲間の心理に影響する。「みんなが“頑張らないと”とか“塁は大丈夫なのか”という意識があって、リズムが狂ってしまった」と篠山主将。ラマス監督も「望んだ準備ができていれば変わったかもしれない」と振り返った


 NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダン氏は97年、インフルエンザのような症状に見舞われながら、ファイナル第5戦に出場。38度を超える発熱の中で38得点をマークし、所属していたブルズを勝利に導いた。「ジョーダン・ブランド」と契約した八村も同氏のような断固たる決意でコートに立ったが、まだ“神の領域”には遠かった。

 欧州勢からのW杯初勝利はならず、1次リーグ突破へ厳しい状況に追い込まれた。3日はチェコと激突。「しっかり切り替えて臨まないといけない。僕らの直せるところは、すぐに直したい」。限られた時間で、敗戦ショックも体調不良も振り払う。そして、世界に示そう。日本と八村の真価を。

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