女子57キロ級・芳田、「デグクリ」に敗れて銀 延長で力尽く

[ 2019年8月28日 05:30 ]

柔道世界選手権第3日 ( 2019年8月27日    東京・日本武道館 )

女子57キロ級表彰、銀メダルを手に笑顔を見せる芳田(左)(撮影・会津 智海)
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 2連覇に王手をかけた芳田だが、決勝で終生のライバルといえる出口に屈した。互いに決め手を欠いたままもつれ込んだ延長2分過ぎ、相手の捨て身技を食らって17年以来2度目の銀メダル。「まだまだ力が足りなかった。気持ちの強さで負けた」と涙は見せずにサバサバと振り返った。

 追われる立場となった1年。国際大会では勝ち負けを繰り返し、6月には生命線といえる内股の刈り足となる左太腿裏を負傷するアクシデント。1カ月間、畳を離れざるを得なかったが、上半身の本格強化に初めて着手するなど、前向きさを失わなかった。まだ23歳。世界女王からは陥落したが、1年後こそが本番。「五輪の決勝で、また(出口に)会いたいです」。もちろんその時は勝って、日本武道館に君が代を流す。

 ◆芳田 司(よしだ・つかさ)1995年(平7)10月5日生まれ、京都市出身の23歳。両親の勧めで小2から円心道場で柔道を始める。中学3年間は神奈川の相武館吉田道場に入門。福岡・敬愛高から14年4月にコマツに入社。同年11月の講道館杯でシニア大会初制覇。世界選手権は初出場の17年は準優勝、昨年は優勝。得意技は内股。1メートル56。左組み。

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