総合馬術クロスカントリーの開始時間前倒し求める声相次ぐ「馬の体調気になる」 組織委は再検討の姿勢

[ 2019年8月14日 19:56 ]

総合馬術五輪プレ大会の表彰式(左から)北島隆三、ミヒャエル・ユング、大岩義明
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 20年東京五輪のテストを兼ねた総合馬術のプレ大会が14日、東京都世田谷区の馬事公苑で行われた。13日に江東区で行われたクロスカントリーで、選手たちから五輪本番の開始時間の前倒しを求める声が相次いだことに対し組織委が再検討することを明かした。

 この日も気温は30度を超え、加えて競技開始直前のゲリラ豪雨により湿度が上昇。低温サウナのような環境下での競技に選手たちは悲鳴を上げた。

 08年北京五輪から3大会連続出場の大岩義明(43=nittoh)は「東京五輪が決まった瞬間、クロスカントリーをこの時期にやるなら早朝でないと厳しいと思っていた。やはり馬の体調が気になるし、少しでも多くの馬が涼しいときに走れた方がいい」と主張した。また18年世界選手権の総合馬術団体4位メンバーの戸本一真(36=JRA)も「走っている最中も疲れが見えて反応が鈍くなっていた。馬のためにもう少しスタートを早くする必要があると思う」と語った。

 五輪当日の総合馬術のクロスカントリーは午前8時30分~同11時55分と予定されている。気温が上昇し始める時間帯のため、最初と最後に出発した人馬で成績に差が出るのではないか、と不安視する声が広がっている。選手たちは競技開始時間を午前6時ごろに変更すること求めている。

 組織委は「さまざまな意見や科学的なデータを含めて、議論していく」と再検討に前向きな姿勢を見せた。一方、国際馬術連盟の獣医師は「早朝に開始すると日の角度や日陰の位置が変わり、競技の公平性が保てない」との見方を示した。獣医師によると、クロスカントリー後の馬のクールダウンは順調だったとした。また馬事公苑と海の森クロスカントリーコースの2会場を往復する競技スケジュールは五輪本番も変わらないとするが、輸送で使用する馬運車内には空調が完備されており馬の体調に問題は無いとした。3日間の競技を通じて、各馬の健康状態は良好だという。

 大会は五輪2連覇中のミヒャエル・ユング(ドイツ)が優勝、日本勢は2位に16年リオ五輪出場の北島隆三(33=乗馬クラブクレイン)、3位に大岩が入った。

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