栃ノ心 夏巡業復帰即3時間稽古 左肩&右膝「両方痛い」も…

[ 2019年8月11日 16:58 ]

夏巡業に復帰した栃ノ心(右)はぶつかり稽古で大栄翔に胸を出した
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 大相撲の大関・栃ノ心(31=春日野部屋)が11日、仙台市で行われた興行で夏巡業に復帰した。午前8時30分ごろに土俵に現れてスクワットなどで汗を流し、ぶつかり稽古では三段目力士2人、幕下力士1人、十両・千代の海、幕内・佐田の海、大栄翔の計6人に胸を出した。約3時間、一度も土俵周りから離れずに稽古を終えた。いきなり取組にも入り、関脇・御嶽海を右四つからつり出した。「そのために来たからね」と土俵に上がれる喜びをかみしめた。

 栃ノ心は大関復帰となった7月の名古屋場所で、左肩と右膝の負傷の影響で初日から5連敗となったところで途中休場。秋場所(9月8日初日、両国国技館)は3度目のカド番で迎える。ここまでは都内の春日野部屋、栃木・奥鬼怒温泉郷での合宿などでトレーニングを積み、師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)と話し合ってこの日からの復帰を決めた。

 痛めている左肩と右膝については「両方痛い。鍛えないとヤバいですよ。なんとかよくなりたいけど」と苦笑い。本格的な稽古再開については「東京に戻ってできるようにしたい」と考えている。猛稽古で大関に昇進した力士だけに「稽古をやりたくてしょうがない。できないと悲しい。無理してやると痛くなる」と複雑な胸の内を明かした。

 春日野親方は「ちょっと体がぷよぷよしている。パチッとしたのがもう一つないね。ぶつかり(稽古)を受けるのはいいけど、自分からぶつかっていくのはどうか。(自分で)試しながらやっていくでしょう」と話した。

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2019年8月11日のニュース