原英莉花、ノーボギー67で今季2度目の首位発進 前日練習ラウンド回れず「逆に気が引き締まった」

[ 2019年6月28日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ第1日 ( 2019年6月27日    千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72 )

17番、原英莉花はセカンドショットを放つ(撮影・西尾 大助)
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 ツアー最高となる賞金総額2億円のビッグトーナメントが開幕し、黄金世代の原英莉花(20=日本通運)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、今季2度目の首位スタートを切った。エントリーが間に合わず、前日に練習ラウンドを回れなかったハプニングも何のその。2勝目、そして憧れの全英女子オープン出場を狙う。5アンダーの首位には菅沼菜々(19=ニトリ)ら4人が並んだ。

 前日の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、次々とロングパットを沈めた。8番で8メートル、11、12番では10メートル。ボギーなしのラウンドを終えた原は軽い足取りでクラブハウスに引き揚げた。

 「気持ちよく入ってくれて、無理にプレーすることなく一日を終えられたかな」

 開幕前日。ほとんどの選手がコースを最終確認しながら練習ラウンドを行う中、原の姿はなかった。実は開幕前々日の25日に行われた練習ラウンドのエントリーに「1時間遅れて予約できなかった」のだという。

 普通なら焦るところだが「逆に気が引き締まった」と大物っぷりを発揮。3段グリーンになるなど大幅改造された9番パー3では、第1打がピン奥20メートルにオーバーするピンチもきっちり寄せてパーセーブ。「プロアマ戦では確認しきれなかった部分。今日のキーポイント」とうなずいた。

 ここ4年はテレビを見ていないという原は、時間が空くと本を手に取る。最近読んだのは横峯さくらの夫でメンタルトレーナーの森川陽太郎氏の著書。「まだ途中ですけど、自分に厳しすぎるのも良くないんだなって思いました」。前日のハプニングにも動じない心の余裕があった。

 4週前に初優勝を挙げ、現在の賞金ランクは12位。今大会終了後に同ランク上位5人(有資格者を除く)には海外メジャー、全英女子オープン出場権が与えられる。今大会の優勝賞金は3600万円と一気にトップ5入りが可能。2勝目&初の海外メジャー出場へ「今の自分の立場だったら挑戦してもいいのかなと思う」と力を込めた。

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2019年6月28日のニュース