八村を9番目でウィザーズが指名 日本初のNBA1巡目指名選手が誕生

[ 2019年6月21日 09:32 ]

シルバー・コミッショナーと握手を交わす八村(AP)
Photo By AP

 NBAのドラフトが20日にニューヨークで行われ、1巡目の全体9番目で、ウィザーズ(ワシントンDC)がゴンザガ大のフォワード、八村塁(21=2メートル3、104キロ)を指名。NBAのドラフトで日本選手が指名されたのは1981年の岡山恭崇氏(当時住友金属=ウォリアーズから8巡目、全体171番目で指名、入団はせず)だけで、2巡目までの指名となった1989年以降の現行システムでは史上初めてとなった。NBAのドラフトで指名されるのは世界で60人のみ。米国内の高校でプレーしている選手がNBAドラフトで将来的に指名される確率は0・03%(1万人に3人)とも言われており、その中でも高額サラリーを保証される1巡目指名を受けたことは、日本スポーツ界にとっては“歴史的快挙”と言えるだろう。

 NBAのドラフト1巡目指名選手は、指名順によって向こう3年分の標準サラリー(ルーキー・スケール)が定められており、標準額から20%増しの契約が可能(下限は20%減)。9番目指名選手の標準額を1・2倍すると初年度の年俸は446万3400ドル(約4億8000万円)で、3シーズン目には490万9920ドル(約5億3000万円)に達することになる。

 ウィザーズは今季32勝50敗。球宴に5回選出されている主力ガードのジョン・ウォール(28)が左足のかかとの故障で50試合も欠場する事態に追い込まれ、プレーオフ進出を逃した。W杯中国大会の米国代表候補でリーグ屈指のシューターでもあるブラドリー・ビール(25)がウォール不在のチームを引っ張ったが、若手の押上げが不足。八村はゴンザガ大で今季全37試合に先発し、平均30・2分の出場で19・7得点、6・5リバウンドと59・1%のフィールドゴール(FG)成功率をマークしており、ウィザーズが求めている若手フォワード陣の理想型に近い存在となっていた。

 八村は先発に昇格した今季、3点シュートを36本放って15本を成功。本数は少ないが成功率は41・7%と高く、ウィザーズではインサイドだけでなくアウトサイドからのオフェンスも要求される可能性が大。今ドラフトでペリカンズにトップに指名されたザイオン・ウィリアムソン(18)が所属するデューク大には昨年11月の対戦で89―87で勝ち、しかも八村はその試合で20得点と7リバウンドをマークしただけに、9番目指名ながら“エリート・ルーキー”のような存在感を漂わせるドラフトとなった。

 NBAドラフトの9番目指名選手には殿堂入りを果たしている元セルティクスのジョジョ・ホワイト(69年=故人)のほか、オーティス・ソープ(84年)、チャールズ・オークリー(85年)、トレイシー・マグレイディー(97年)、ダーク・ノビツキー(98年)、ショーン・マリオン(99年)、アンドレ・イグダーラ(04年)といったビッグネームがズラリ。八村にとっては“吉兆”を感じさせる指名順位となった。

 ▼ワシントン・ウィザーズ 母体になっているのは1961年にリーグ加盟を果たしたシカゴ・パッカーズで翌年にゼファーズに名前を変更。63年からボルティモア・ブレッツ、73年にキャピタル・ブレッツ、74年にワシントン・ブレッツ、そして97年にワシントン・ウィザーズ(魔法使いの意味)となった。本拠は米国の首都ワシントンDCでチームカラーは赤と紺。ブレッツ時代の78年ファイナルで初優勝。2001年と2002年にはマイケル・ジョーダン(元ブルズ)が晩年の最後の2シーズンを過ごした。なおウィザーズとなってからはまだ東地区の決勝にも進出したことはない。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2019年6月21日のニュース