みなみ「こどもの日」に親孝行 父の前で初めてV 雷雲中断も集中力を切らさず

[ 2019年5月6日 05:30 ]

パナソニック・レディース最終日 ( 2019年5月5日    千葉・浜野GC=6566ヤード、パー72 )

家族から祝福され笑顔を見せる勝みなみ。(左から)母・久美さn、祖父・市来龍作さん、父・秀樹さん(撮影・西尾 大助)
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 黄金世代の令和最初の優勝者は勝みなみ(20=明治安田生命)だった。7位から出て、7バーディー、2ボギーの67をマーク。通算12アンダーで並んだ全美貞(ジョンミジョン)(36=韓国)とのプレーオフを制し、昨年11月の大王製紙エリエールレディース以来、アマチュア時代も含めツアー3勝目を挙げた。雷雲の接近で2時間27分の中断がありながら、集中力を発揮。“こどもの日”に父・秀樹さん(49)が見守る前で初めてVを届けた。

 終了は日没寸前の午後6時23分。薄暗い表彰式で、勝の目は輝いていた。「父の前で初めて優勝できました。それがうれしいです」。5年間も与論島に単身赴任していた教師の父・秀樹さんはこの春、鹿児島市内に転勤。大型連休を利用して駆けつけていた。愛娘の晴れ姿を見届け「ヒヤヒヤでした。今晩はいい酒が飲めそう」と感無量の表情を見せた。

 雷雲中断も集中力を切らさず、12番でバーディーを奪った。最終18番は5Wで2オンを狙ったが、惜しくもグリーンをオーバー。それでもバーディーで追いつくと、攻めの姿勢を貫いた。同じ18番でのプレーオフで再び5Wを手に取り、ピンまで7メートルに2オン。重圧のかかった全美貞は、第3打を寄せ切れなかった。「自分のゴルフに集中できた。プレーオフもそうだったし、一打一打を楽しめたのが優勝につながった」と振り返った。

 昨季はなかなか優勝に届かず、夏から予選落ちを繰り返し「うまくいかなくてつらい」と珍しく弱音を吐いたという。それでも父から「原点に返ってやっていこう」とアドバイスされ、直後の大王製紙エリエールレディースでプロとして初優勝。オフのトレーニングでは1Wの飛距離を約10ヤードも伸ばした。

 前回の優勝は4打差の独走Vだったが、3勝目は長丁場の競り合いを制した。令和最初の大会で成長した姿を示し「いいスタートが切れたのはうれしい。しかも5月5日だし、何かいいことないかな」と笑う。こどもの日はもう、何かをもらえる日ではなく、何かを勝ち取る日。充実感に浸った20歳の表情は、晴れやかだった。(黒田 健司郎)

 【勝者のクラブ】 ▼1W=スリクソン・Z785(ロフト角9.5度、シャフトの長さ45.25インチ、硬さSR)▼3、5W=スリクソン・Z F85(15、18度)▼4U=スリクソン・Z H65(22度)▼5I~PW=スリクソン・Z―FORGED▼ウエッジ=クリーブランドRTX4(50度、54度、58度)▼パター=オデッセイ・オー・ワークス#1▼ボール=スリクソン・ZスターXV

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