“昭和の男”46歳宮本が令和初タイトル 難病、シード落ちも経験 スランプ乗り越え

[ 2019年5月6日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 中日クラウンズ最終日 ( 2019年5月5日    愛知県 名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70 )

令和初Vに「令」マークを作る宮本勝昌(撮影・井垣 忠夫)
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 令和初戦のタイトルは“昭和の男”宮本勝昌(46=ハートンホテル)が逆転で手にした。最終18番で10メートルのバーディーパットを沈め、通算9アンダーで17年ダンロップ・スリクソン福島オープン以来となる通算12勝目を挙げた。こどもの日に2人の愛息と夫人の前で最高の父親の姿を見せた。1打差の2位に賞金王の今平周吾(26=フリー)が入った。

 宮本は目の前で起きたことが信じられなかった。外せば今平とのプレーオフとなる18番、10メートルのバーディーパット。「難しいラインだったので、本音は2パットでいければ」と欲をかかずに打ったボールは、最後のひと転がりでカップに落ちた。その瞬間、46歳のベテランはあっけに取られたような表情を見せた。「いやー、やりましたね。令和最初の男になりましたよ」

 目まぐるしく首位が入れ替わる、苦しい試合だった。出だしの1番でバンカーショットをミスして、いきなりダブルボギー。「焦りましたよ。でもとりあえずリズムを取り戻そうと。第1打はフェアウエーに、アイアンはグリーンエッジから手前1ヤードのところを狙って」と和合攻略法の原点に戻った。ボギーを叩いた直後の5、9番でいずれも1メートルほどのバーディーパットを沈め、劇的なクライマックスにつなげた。
 スランプを乗り越えた。昨年6月に突然、神経疾患のフィッシャー症候群に襲われ「地面がゆがんで見える」と、歩くこともできなくなり、自宅での静養を余儀なくされた。「いつ治るか分からないし、後遺症が残る可能性もありましたから不安でした」。幸い3週間ほどで症状は消えたが、その影響もあって、2000年から守り続けた賞金シードを失う極度の不振に陥った。

 今オフは再起を期して自宅から車で15分ほどのところにある練習施設に通い詰めた。コースに応援に駆けつけた朋美夫人(46)は「当時はどうしていいか分からないという感じでしたけど、練習はよくやっていました。家族で遠出して夕方に戻ってからも練習場に行くことが何回もありました」と振り返る。18番グリーンでは長男・翔太郎くん(15)、次男・悠生くん(11)と抱き合い、2年ぶりの優勝の喜びを家族で分かち合った。「今日は子供たちの姿が励みになりました。(こどもの日に)お父さんの格好いいところを、ちょっといいのを見せられたかなと思います」。新時代幕開けの令和初戦は“昭和の男”にとって、忘れられない記念日になった。(大渕 英輔)

 ▽フィッシャー症候群 急性に進行する末梢(まっしょう)神経障害。100万人に5人程度が発症し、男性によくみられるとされる。眼球運動障害でモノが二重に見えたり、ふらつき(運動失調)が起きたりするのが特徴。同じ神経疾患のギラン・バレー症候群とは異なり、発症6カ月以内に自然回復するケースが多い。

【勝者のクラブ】▼1W=ブリヂストン・ツアーB・XD―3(ロフト角9・5度、シャフトの長さ44・25インチ、硬さX)▼3、5W=テーラーメイド・M5(15、19度)▼3U=ホンマ・ツアー・ワールド(19度)▼4I~PW=ブリヂストン・ツアーB・X―BL▼ウエッジ=ブリヂストン・ツアーB・XW―B(52、58度)▼パター=スコッティキャメロン・プロトタイプ・T―B(マレット型)▼ボール=ブリヂストン・ツアーB・X

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