斉藤Jrは3回戦敗退 東京五輪は絶望的も「切り替わっている。練習したい」 柔道全日本選手権

[ 2019年4月29日 16:50 ]

柔道全日本選手権 ( 2019年4月29日    日本武道館 )

<全日本柔道選手権>3回戦、加藤博剛(上)に押さえ込まれ一本負けした斉藤立(撮影・小海途 良幹)
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 世界選手権(8月25日~9月1日、日本武道館)の男子100キロ超級代表最終選考会を兼ねて体重無差別で行われ、史上最年少出場となった17歳の斉藤立(東京・国士舘高)は、3回戦で2012年大会覇者の加藤博剛(33=千葉県警察)に一本負けを喫した。

 1回戦で加藤大志(北海道警察)、2回戦で黒岩貴信(日本製鉄)をともに一本勝ちして3回戦に進んだ斉藤は、1984年のロサンゼルス五輪、1988年のソウル五輪の95キロ超級で連続金メダルを獲得した父・仁氏(故人)の教え子でもある加藤博と対戦。90キロ級ながら試合巧者の相手に組み手争いで劣勢を強いられると、開始46秒に有効を奪われる。その後、立ち技から固め技に持ち込まれた際、自ら前転して回避しようとしたが、そのまま後ろけさ固めに持ち込まれ、一本を奪われた。

 史上初の父子優勝、史上最年少優勝を逃した斉藤は「知識、経験のなさが出た。寝技は全く練習していなかった。気持ちや素早さも課題」と話した。試合終了直後、加藤博と握手を交わした際には「先輩は強いんだぞ」と声を掛けられたそうで、「“チクショー”と叫びました」と苦笑いして振り返った。

 優勝すれば、わずかに望みをつなげる可能性があった来年の東京五輪出場も、この敗戦で絶望的に。それでも「もう(気持ちは)切り替わっているので、練習したい」と気持ちを新たにしていた。

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