乾・吉田組が銀 中国双子ペア撃破、五輪へアピール成功

[ 2019年4月29日 05:30 ]

アーティスティックスイミング ジャパン・オープン第2日 ( 2019年4月28日    東京・辰巳国際水泳場 )

アーティスティックスイミング・ジャパンオープン第2日 デュエットフリー、息の合った演技を披露する乾(右)と吉田(撮影・会津 智海)
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 デュエット・フリールーティン(FR)で世界選手権(7月、韓国・光州)代表の乾友紀子(28=井村ク)吉田萌(23=ザ・クラブピア88)組が94・2000点で2位となった。強豪・中国の蒋文文、テイテイ(32)の双子ペアを撃破。チームFRは世界選手権代表で臨んだ日本(乾、吉田、木島、京極、塚本、福村、安永、柳沢)が93・0333点で優勝した。

 電光掲示板に結果が表示されると、乾は「やった!中国に勝った」と瞬時に理解した。一方の吉田は「自分たちの点数しか気にしていなかった」とマイペースぶりを発揮。乾から「中国に勝ったよ」と教えてもらい、一拍遅れて喜んだ。

 井村ヘッドコーチの中国指導時代の教え子である蒋文文、テイテイの双子ペアに0・4333点差で勝利。現在のアーティスティックスイミングの勢力図は中国が、ロシアに次ぐ2番手だが、採点競技でそのイメージを払しょくすることが重要。銀メダルは今回の今夏の世界選手権、来夏の東京五輪へ向けても価値ある結果だった。

 歓喜の瞬間はズレたが、水中ではピタリと合った。通常、演技中は「1、2、3、4」と一定のカウントを続けるが、場面によって「1、2ぃ、3、4」とリズムや強弱に変化をつけたり、あえて数えずに音楽に委ねるなど独特のテンポの取り方を採用。4つの場面で構成され、リズムが目まぐるしく変わる演目を大きなミスなく泳ぎ切った。

 3月のフランス・オープンでは思うような演技ができず、91点台。大会後に競技にかける思いなど腹を割って話し合い、信頼関係を深めたことが奏功した。それでも乾は「今日は中国に勝ったけど、良い日と悪い日の差があるので、まだ未熟」と満足はしていない。井村ヘッドコーチも「中国はこの選手がダメとなったら次の選手がすぐに出てくる。メダルに近づいたとは思わない」と強調。優勝したロシアとは2・6333点差。目標はまだまだ上にある。

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