渋野 自己最高2位、黄金世代また新星 令和での成長誓う

[ 2019年4月29日 05:30 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース最終日 ( 2019年4月28日    静岡県 川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71 )

フジサンケイ・レディース最終日 15番、富士山を背に笑顔でグリーンに向かう渋野(撮影・沢田 明徳)
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 7位から出た黄金世代の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が6バーディー、1ダブルボギーの67で通算6アンダーとし、自己最高の2位でフィニッシュした。この日31歳を迎えた申ジエ(韓国)が後半29の猛チャージで8アンダー、63のビッグスコアをマーク。7打差を逆転し、通算8アンダーで日本ツアー通算23勝目を挙げ、今季の獲得賞金を約4034万円としランキング1位に返り咲いた。

 スコアを4つ伸ばし、6アンダーでホールアウトした渋野はリーダーボードを見て腰を抜かした。「8アンダーって。およよ、という感じでした」。申ジエの猛チャージに驚くと同時に17番のダブルボギーを悔やんだが「最後バーディー取れたし、やることはやった」と表情は晴れやかだった。

 前週は初日に81を叩き最下位106位と出遅れたが、2日目にベストスコア66で予選を突破。最終日も68で追い上げ20位で終えると今週も週末に69、67でジャンプアップした。「難しいグリーンだった3戦前のヤマハ(レディース葛城)で予選を通過できたのが大きかった。それが自信になりパットも慣れてきた」と好調の要因を挙げる。この日も高麗グリーンに対応し、10番で4メートルを沈めるなどパットがさえた。「一打一打に集中して際どいパットも決めることができた」

 黄金世代6人目のツアー優勝は逃したが、初めて優勝争いに加わるなど収穫も得た。「平成の最後の試合で、いい締めくくりができた。令和は大人に成長できるように頑張りたい」。新たなヒロイン候補が片りんをのぞかせた。

 ◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年(平10)11月15日生まれ、岡山市出身の20歳。8歳からゴルフを始め、小学校ではソフトボール、中学では野球部にも所属。ゴルフでは作陽高1年時に中国女子アマで優勝した。2度目の挑戦となった昨年のプロテストに合格(90期生)し、同年のツアー最終予選会は40位となり今季前半戦の出場権を獲得。同期の仲良しは大里桃子。1メートル65、62キロ。

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