前回準V森薗・大島組まさかの2回戦敗退 明暗分けた最終ゲームのノーカウント

[ 2019年4月24日 07:00 ]

卓球・世界選手権第3日 ( 2019年4月23日    ハンガリー・ブダベスト )

第1セットを奪われ、肩を落とす森薗(左)と大島(撮影・吉田 剛)
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 無情のノーカウントだった。男子ダブルス2回戦。最終ゲーム。9―9。森薗政崇(24=岡山)・大島祐哉(25=木下グループ)がラリーで明らかに主導権を握っていた。もう一押しで得点というところで、隣のコートのボールが入って来た。

 タイム。仕切り直し。森薗は両手を横に広げて悔しがった。
 つかみかけていた流れが、どこかへ消えた。連続2失点で9―11。格下と思われたフランスペアにフルゲームまで競られる大誤算。前回準優勝ペアが早々に姿を消した。

 あの中断がなければ…。だが、大島は「運も実力のうち。隣のボールが来れば止まる。それがルール」と潔かった。ただしその目は、涙が乾いた後のように見えた。矛先を自分に向けた。
 「フォア側にチキータ(バックハンドの攻撃的レシーブ)が来ると分かっていて、2本ミスをしたのが悔しいです」

 あのナインオールの場面。森薗のサーブでゲームは再開した。相手のサーブレシーブのボールに対し、大島の強打が台をオーバー。2球続けて、同じ形で失点して敗れた。

 「僕のフォアが思ったほど入らなかった。最後の2本も。そこが敗因です」

 悔しさの分だけ、2人は成長してきた。

 15年大会。優勝した中国の許昕・張継科ペアに準々決勝で敗れた。最終ゲームは10―8でマッチポイントを握りながら、4連続失点で涙を飲んだ。前回は、決勝で中国の樊振東・許昕ペアに負けた。どのゲームも肉薄しながら1―4で散った。今度こその挑戦は、道半ばで敗れた。

 「森薗には迷惑をかけてきた。ここで世界一になって恩返しをしたい気持ちもあった。家族にもメダルを持って帰りたかった。本当に悔しいです」

 今大会に向けての国内合宿で体調を崩した。大島は、それにも責任を感じていた。だが、日本が世界に誇る実力派ペアのことだ。この悔しさをバネにして、必ず浮上する。

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