八村無念 22得点の奮闘も西部地区決勝で散る

[ 2019年3月31日 10:11 ]

ゴール下でシュートを決める八村(AP)
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 男子バスケのNCAAトーナメント(全米大学選手権)は30日に地区決勝の2試合を行い、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで行われた西部地区では第1シードのゴンザガ大が69―75(前半37―35)で第3シードのテキサス工科大に敗れ、2年ぶりのファイナル4進出を逃した。

 八村塁(3年)はフィールドゴール(FG)を19本中8本決めて両チーム最多の22得点をマーク。しかしターンオーバーも3回喫し、62―68で迎えた後半の残り56秒には、右のコーナーから狙った3点シュートを、テキサス工科大のタリク・オーウェンス(4年=208センチ)にブロックされた。オーウェンスはサイドラインの外にこぼれそうになったボールを空中でキープして味方にパス。このプレーが最後に大きくものをいった。

 テキサス工科大(30勝6敗)は、NBAドラフトでトップ10での指名が有力視されているシューティングガードのジャレット・カルバー(2年)が19得点を稼げば、ポイントガードのマット・ムーニー(4年)も17得点をマーク。60―58で迎えた後半の残り3分49秒と、63―60となっていた残り1分50秒にはイタリア・ボローニャ出身のガード、ダビデ・モレッティ(2年)が3点シュートを連続で成功させるなど、バックコート陣の活躍で初のファイナル4進出を決めた。

 テキサス工科大のディフェンスは秀逸。2回戦のベイラー大戦で自己最多の36得点をマークしていたゴンザガ大のブランドン・クラーク(3年)は18得点、12リバウンドを記録したが、テキサス工科大はそのクラークに対して執ようなディフェンスで6回のターンオーバーを誘発させてリズムを与えなかった。

 リードする側が入れ替わったのは12回で同点は11回。接戦を制したのはディフェンスへの執念で上回ったテキサス工科大の方だった。

 ゴンザガ大は今季33勝4敗で全日程を終了。八村はドラフト指名申請(アーリー・エントリー)を行えば、6月20日のNBAドラフトで日本人選手としては史上初となる1巡目指名が予想されている。

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