貴景勝 足踏み…千秋楽は栃ノ心と“世紀の大関入れ替え戦”

[ 2019年3月24日 05:30 ]

大相撲春場所14日目   ●貴景勝―逸ノ城〇 ( 2019年3月23日    エディオンアリーナ大阪 )

逸ノ城に敗れ5敗目を喫しガックリの貴景勝(撮影・奥 調)
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 22歳の関脇・貴景勝が“世紀の入れ替え戦”に臨む。昇進目安の10勝にマジック1としながら、1敗を守る好調の平幕・逸ノ城にはたき込まれて足踏み。千秋楽は7敗で負ければ陥落のカド番大関・栃ノ心と激突。大一番に全てを懸ける。横綱・白鵬は大関・高安を下し全勝をキープ。42度目の優勝に王手をかけた。

 5敗目を喫した支度部屋。座敷に腰を下ろした貴景勝は落ち込むこともなく視線を上げた。「あした、集中していきます」。大関昇進を目前にしながら、過去7勝2敗と得意にしている逸ノ城のはたき込みに落ちた。もろ手突きで前に出たが、引いた相手に出足が遅れ、上体が伸びた。それでも、「悪くなかったと思う」と悲観することはなかった。

 運命の千秋楽は栃ノ心戦。相手は負ければ大関陥落の14日目、関脇・玉鷲を気迫で退けた。カド番の綱渡りの中、貴景勝戦に向け「あした勝負だね。緊張すると思うけど、思い切りやりたい」と気合を入れた。過去の対戦は5勝1敗で貴景勝有利。それでも、足の負傷で不振が続く大関も、モチベーションがこれまでとは違う。

 文字通り、勝てば天国、負ければ地獄の大一番。八角理事長(元横綱・北勝海)は「厳しい一番になるね。もう、気持ちしかない」と強調した。結果によっては大関の座を懸けることになる両者の激突は、実力以上に、気持ちの強さが明暗を分けることになる。

 貴景勝の昇進について阿武松審判部長(元関脇・益荒雄)は千秋楽に審判部で協議するとし、「皆さんの意見を聞いて決めるということです」とだけ話した。先場所も同じ状況で敗れ、昇進が見送られた経緯がある。同部長は「(千秋楽)勝った方が印象がいいでしょうけど」とも付け加えた。十両昇進、三賞の初受賞、そして初めての休場も春場所。運命の分岐点に立つ貴景勝に、失うものはないはずだ。

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