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【荒磯親方 前半戦統括】あの体勢から勝てるのが横綱白鵬

[ 2019年3月18日 07:55 ]

大相撲春場所8日目エディオンアリーナ大阪 ( 2019年3月17日 )

栃煌山(右)に背を向けながらも小手投げで逆転し、ストレート給金の白鵬(撮影・中村 与志隆)
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 大相撲春場所は中日を終え、全勝は横綱・白鵬ただ一人、1敗で横綱・鶴竜、大関の高安、豪栄道、平幕の逸ノ城、碧山が追う展開となった。本誌評論家の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が総括した。

 現役時代は自分目線だったので、ここまで客観的に相撲を見ることはなかったのですが、見えてくるものも違って、改めて相撲は楽しいと感じます。

 今場所は横綱の強さが目立っています。8日目の幕内の取組は警備室のテレビで見ていたのですが、白鵬は背中を向けた状態からでも栃煌山に勝ってしまうのですから、凄いとしか言えません。警備室もどよめく強さでした。

 危ない相撲という人もいるかもしれませんが、あれを拾えるからこそ横綱です。41回も優勝できるのは、ああいう相撲を拾えるか拾えないかの違いでしょう。今場所は立ち合いの雰囲気もあり、改めて強さを感じています。

 先場所は11日目から3連敗しましたが、場所前に十分な稽古ができなかったからでしょう。今場所は稽古ができているので、後半戦になって、また伸びてくるとみています。

 1敗の鶴竜も強い相撲が続いています。同じく1敗の高安、豪栄道も気持ちいいぐらいの相撲を取っています。両大関はともに落ち着いているし「これをやる」というのがはっきりしています。豪栄道は8日目の玉鷲戦で腹を出して寄っていき、3歩目ぐらいで勝負を決めました。高安は正代戦で、明確に左差しを狙いにいきました。いつもは、かち上げて突っ張ったところで入られていたのですが、8日目の朝の稽古場では「厳しくいく」というのが感じられました。相手に何をされてもぶれない。あれが強い力士です。

 上位陣はそれぞれ力強い相撲を取っています。初優勝を目指す高安にとって、後半戦は一日一日が勝負になります。その中で「自分は強い」と信じてやることです。2月から一緒に稽古をやってきましたが、「優勝する」「強くなりたい」という気迫が伝わってきました。見えないところで努力をしてきたことも知っています。「あとは天に任せる」というくらいの気持ちで臨めば、必ず報われるはずです。

 大関獲りの貴景勝は、しっかり腰を決めて立ったときの強さは、何も言うことがありません。8日目の遠藤戦もほれぼれする内容でした。御嶽海と玉鷲に敗れた相撲では立ち合いで浮足立っていましたが、それはなくなっています。大関獲りの可能性はまさに「見たまんま」ではないでしょうか。

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