“沙羅サンタ”が粋な計らい 報道陣にチョコのプレゼント

[ 2018年12月25日 05:30 ]

報道陣にチョコレートをプレゼントする高梨
Photo By 共同

 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(22=クラレ)が24日、年内のW杯を終えて羽田空港に帰国した。2月の平昌五輪での銅メダル獲得もあった2018年。今年の漢字を聞かれると「いろいろなことを蓄えられた」と「蓄」の字を挙げた。さまざまな経験を蓄え、技術的にも精神的にも自分の中に引き出しが増えた実感があった。

 それだけに今季未勝利の状況にも慌てることがない。五輪イヤーの昨季は「焦りもあった」というが、今季は「一番の目標はジャンプをバラして組み直すこと。挑戦しすぎなぐらい挑戦しないとレベルアップしない」と割り切って試行錯誤に取り組んでいる。手探りの段階でも5戦中3戦で表彰台。「女子ジャンプのレベルが上がって誰が勝ってもおかしくない」と言うだけに、次が高梨の可能性ももちろんある。札幌(12、13日)、蔵王(18〜20日)で再スタートを切る年明けのW杯に向けて「内容とも向き合いながら記録を更新できるように」と自らの持つW杯最多勝記録を更新する通算56勝目にも意欲を見せた。

 会見後は報道陣全員に「よいクリスマスを!」とチョコをプレゼント。粋な計らいを見せた“沙羅サンタ”だったが、自らが欲しいものを聞かれると「帰ってきても家族と会う時間がない。家族と一緒に過ごす時間が欲しい」とつつましかった。

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2018年12月25日のニュース