セインツのNFC第1シードが確定 王者イーグルスは最終週にプレーオフ進出の可能性を残す

[ 2018年12月24日 13:55 ]

ガッツポーズを見せるセインツのQBブリーズ(AP)
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 NFLは23日に各地で第16週の13試合を行い、NFC南地区ですでに優勝を決めていたセインツは地元ニューオーリンズ(ルイジアナ州)でスティーラーズに31―28(前半14―14)で競り勝って13勝2敗。3連勝を飾り、最終週を待たずにNFCの第1シードが確定した。

 試合は敗色濃厚だったが24―28で迎えた第4Q残り1分25秒、QBドリュー・ブリーズ(39)がWRマイケル・トーマス(25)に2ヤードのTDパスを通して逆転。守備陣の奮闘もあってきわどい試合をものにした。

 スティーラーズは8勝6敗1分けとなってAFC北地区首位の座をレイブンズ(9勝6敗)に譲って最終週(対ベンガルズ)に突入。勝機がありながら土壇場で守備陣がパス・インターフェアをコールされてセインツに最後の攻撃権を与え、逆転されたあとにWRジュジュ・スミスシュスター(22)がFG圏内でQBベン・ロスリスバーガー(36)のパスをキャッチしたが、痛恨のファンブルを犯して敗れ去った。

 昨季のスーパーボウルを制覇したイーグルスは地元フィラデルフィア(ペンシルベニア州)でテキサンズを32―30(前半13―16)で退けて8勝7敗。スーパーボウルでMVPとなったQBニック・フォールズ(29)が471ヤードと4TDをパスで獲得し、終了直前にジェイク・エリオット(23)が35ヤードの決勝FGを成功させてプレーオフ進出への可能性を最終週に残した。

 勝てばAFC西地区の優勝とカンファレンスの第1シードとなっていたチーフスは敵地シアトル(ワシントン州)でシーホークスに31―38(前半10―14)で敗れて11勝4敗。シーズンMVP候補のQBパトリック・マホームズ(23)は3TDをパスでマークしたが、総合守備でリーグ31位の守備陣が持ちこたえきれず、AFC西地区では2位チャージャーズと同率となった。

 NFC西地区2位のシーホークスは9勝6敗。10月15日にポール・アレン・オーナーが他界(享年65)したが、今季は1試合を残して2年ぶりにプレーオフ切符を勝ち取った。

 QBラッセル・ウィルソン(30)がパスで3つのTDを稼げば、昨年のドラフト最終7巡目指名(全体249番目)のRBクリス・カーソン(24)は27回のキャリーで116ヤード(2TD)を走破。着実にチャンスを得点に結びつけて貴重な勝利をもぎとった。

 なおAFC南地区首位のテキサンズは地区優勝とカンファレンス第2シードの座を逃して10勝5敗。9連勝のあとは3戦2敗と苦戦している。

 ビルズに勝ったペイトリオッツは10季連続となるAFC東地区の優勝が確定。10年連続でプレーオフに進出する史上初のチームとなった。

 NFC東地区ではカウボーイズの優勝が決定。ここ5季で3度目の地区制覇となった。

 NFL最終週は30日(日本時間31日)に全16試合が行ってレギュラーシーズンの全日程を終了。NFCは4地区すべてで優勝が決まったが、AFCでは北地区、南地区、西地区の3地区の優勝決定が最終週にもつれこんだ。

 <その他の結果>

*ブラウンズ(7勝7敗1分け)26―18ベンガルズ(6勝9敗)

*カウボーイズ(9勝6敗)27―20バッカニアーズ(5勝10敗)

バイキングス(8勝6敗1分け)27―9*ライオンズ(5勝10敗)

*コルツ(9勝6敗)28―27ジャイアンツ(5勝10敗)

*ジャガーズ(5勝10敗)17―7*ドルフィンズ(7勝8敗)

*ペイトリオッツ(10勝5敗)24―12ビルズ(5勝10敗)

パッカーズ(6勝8敗1分け)44―38*ジェッツ(4勝11敗)

ファルコンズ(6勝9敗)24―10*パンサーズ(6勝9敗)

ラムズ(12勝3敗)31―9*カージナルス(3勝12敗)

ベアーズ(11勝4敗)14―9*49ers(4勝11敗)

 *はホームチーム

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