紀平梨花が今大会最多アクセル11発、23日フリーで歴史的大逆転演じる

[ 2018年12月22日 14:34 ]

<全日本フィギュアスケート選手権第2日>フリーに向け練習する紀平梨花(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート全日本選手権の女子フリーは23日に行われる。ショートプログラム(SP)5位からの逆転優勝を目指す紀平梨花(関大KFSC)が22日、会場の東和薬品ラクタブドームで調整した。

 紀平は21日のSPで代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で激しく転倒。大会前からスケート靴に不安を抱いており、右足をきつく締めすぎたことが失敗の原因と分析し、「精神的な問題ではない」としていた。

 フリーに向けて「ジャンプをたくさん跳ぶ」と宣言していた通り、この日の練習では最終グループの6人中、唯一本番衣装を着用して滑り、トリプルアクセルに積極的に挑戦。20日は6回、21日は8回の成功だったが、この日は11度クリーンに決めた。スケート靴を気にするシーンもあったが、3回転トーループとのコンビネーションでも成功するなど好調をアピールした。

 SP首位の宮原との差は8・01点。全日本の女子では2・82点差が最大の逆転劇だが、紀平は11月のNHK杯でSP首位のトゥクタミシェワ(ロシア)と6・58点差の5位から、フリーでトリプルアクセルを2度決めて逆転した。平成最後の全日本。大技2発を決めた時、新たな1ページが刻まれる。

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