高安 平成最後の東京場所での初優勝に強い意欲 地元・茨城での巡業で栃ノ心と三番稽古

[ 2018年12月22日 17:15 ]

大関同士の稽古で、栃ノ心(右)を寄り切る高安高安(左)
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 大相撲の冬巡業は22日、茨城県土浦市で最終日の興行が行われ、地元出身の大関・高安(28=田子ノ浦部屋)が初優勝に強い意欲を示した。11月の九州場所では14日目を終えて12勝2敗で小結・貴景勝に並んだが、千秋楽に関脇。御嶽海に敗れて優勝を逃した。「千秋楽まで優勝に絡むのは経験したことがなかった。そういったことを毎場所繰り返していけば、いつかは…。いつかじゃなく初場所は優勝を目指したい」。悔しさをバネに、平成最後の東京場所で賜杯を抱くことを目標に掲げた。

 3横綱不在となった九州場所は順調に白星を重ねていながら「稽古不足と調整不足。しっかり体をつくれなかった。気力と相撲勘で取っていた。あとで考えたら、負けて当然だった」と万全には程遠かったという。

 巻き返しに向け、冬巡業では体力づくりに重点を置いて稽古を続けてきた。この日は大関・栃ノ心を指名して三番稽古を敢行し、12番で6勝6敗。相手十分の右四つでもまわしを引きつけて寄りきるなど、力強さを見せた。

 ぶつかり稽古では自ら懇願して横綱・白鵬に胸を出してもらい、約6分間しごかれて土まみれになった。新十両昇進が決まった直後の2010年の秋巡業では、やはり土浦での興行で白鵬に胸を出してもらった。「非常にありがたい。その頃を思い出した」と初心に帰った。

 18年は3場所で12勝を挙げ、いずれも優勝に準ずる成績だった。確実に賜杯は近づいてきている。「来年は飛躍の年にしたい。一つ上を目指したい」と高みを見据えていた。

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2018年12月22日のニュース