スケボーに五輪金候補!堀米、世界最高峰ツアー完全制覇

[ 2018年12月18日 05:30 ]

スケートボードのプロ大会で演技を披露する堀米
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 東京五輪追加種目のスケートボード・ストリートの世界最高峰ツアー「ストリートリーグ」を日本の19歳が席巻した。16日に米カリフォルニア州ハンティントンビーチで男子の今季最終戦が行われ、日本勢でただ一人参加した堀米雄斗(XFLAG)が40・00点満点の35・80点で優勝した。5月の第1戦での日本勢初優勝を皮切りにこれで3戦全勝。スーパースターのナイジャ・ヒューストン(24=米国)らを抑えた堂々の活躍で東京五輪の金メダル有力候補に躍り出た。

 快挙達成にも堀米のポーカーフェースはほとんど変わらなかった。14年のヒューストン以来2人目となるリーグ完全制覇に、19歳の新王者は軽くはにかんでサムアップ。駆け寄ってきた2位のダショーン・ジョーダン(21=米国)の大きな祝福とハグを受け、やっと白い歯がのぞいた。

 45秒の持ち時間で技を連発する「ラン」2回、一発技を競う「ベストトリック」5回の計7回から得点の高い4回の合計点で争う今大会。「今回はコースが難しかったので、勝てるか不安だったが、うまく滑れてよかった」。決勝のベストトリック2回目には得意の「ノーリー・フロントサイド270リップスライド」で「9(ナイン)クラブ」と呼ばれる9点台の高得点を叩き出した。涼しい顔で高難度の技を次々繰り出し、最終滑走前には首位に躍り出た。ヒューストンらライバルが次々に失敗し、堀米は最後の試技を待たずに優勝決定。高い技術力と個性あふれるトリックで、世界中から集まった強豪をねじ伏せた。

 小学1年生からスケートボードを始めた堀米は1年ほど前からロサンゼルス近郊に拠点を移した。「世界中の人が集まる。いろんなつながりが増えてここまで来られている」。2位のジョーダンは居候させてもらっている仲間でもあった。本場で腕を磨き、5月の今季開幕戦で初優勝し、7月の第2戦、今大会と3連勝を飾った。

 来年1月の世界選手権(ブラジル)のシード権も獲得。東京五輪への期待は自然と膨らむ。「せっかく東京であるので、もし出られたら頑張りたい。いろんな人たちにコンテストやストリートの楽しさを伝えられたらいい」。夢の舞台だったストリートリーグで才能を開花させ、金メダルがはっきりと見えてきた。

 ▽東京五輪でのスケートボード 「ストリート」と「パーク」の2種類が行われる。ストリートは街中にある斜面や階段、手すりを模したコースで行われる。パークはおわん形に湾曲した斜面を複雑に組み合わせたコースを使用する。採点はトリックの難度や大きさ、スピードや独創性などを評価する。

 ▽東京五輪への道 男女のパークとストリートの4種目で、それぞれ出場枠は20人。東京五輪直近の世界選手権(19年10月〜20年6月の間に開催予定)の上位3人が最優先で確定。続いて来年から始まる「五輪ランキング」によって上位16人が出場権を得る。同ランクは19年1月1日〜20年5月31日の成績が対象。19年シーズン(19年1月〜9月15日)の3大会、20年シーズン(19年9月16日〜5月31日)の6大会のポイントを合算して争う。各種目1枠ずつ開催国枠もある。

 【堀米 雄斗(ほりごめ・ゆうと)】

 ☆生まれ 1999年(平11)1月7日生まれ、東京都江東区出身の19歳

 ☆競技歴 スケートボードが趣味だった父・亮太さんの影響で6歳から始める。14、15年と2年連続で国内プロツアーの年間王者を獲得。ストリートリーグでは昨年のバルセロナ大会で日本人初表彰台となる3位、ミュンヘン大会で2位

 ☆猛練習 通信制高校サポート校の聖進学院(東京)に通っていた日本時代は平日3、4時間、土、日曜は8時間練習

 ☆ケガだらけ 14年には右手の小指と中指、かかと、腕と計4回骨折

 ☆米国生活 自炊。納豆ご飯と味噌汁など

 ☆契約スポンサー ナイキSB、Gショックなど

 ☆インスタ フォロワーは約22万2000人

 ☆スタンス 右足が前に出るグーフィー

 ☆身長 1メートル70

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