京産大敗退　一時１点差迫るも看板セットプレー生かせず

ラグビー　全国大学選手権３回戦   京産大２５―４３慶大 （ 2018年12月16日    大阪・金鳥スタジアム ）

＜慶大・京産大＞試合に敗れ、涙を見せる京産大の選手たち（撮影・後藤　大輝）
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　４試合が行われ、京産大は慶大に２５―４３で敗れた。１点差に追い上げた後半に、得意とするモールとスクラムで逆に押し込まれ、差を広げられた。立命大は明大に１９―５０で完敗。関西勢残す１校の天理大は準々決勝から登場。筑波大に３１―７で勝利した大東大と、２２日に金鳥スタジアム（大阪市）で対戦する。

　心理的ダメージが大きい敗戦だった。京産大は看板のセットプレーで、慶大にやられた。後半２０分と２５分に、ラインアウトからのモールでトライを許した。最大１６点差から１点差まで追い上げた反撃ムードがしぼんだ。

　「慶応のモールはまとまっていた。京産はセットプレーで後手に回ると厳しい」

　ロック伊藤は武器が機能しなかったことを深刻に受け止めた。元日本代表の兄・鐘史が今季、コーチに就任。豊富な知識を吸収して腕を磨いたが、関東の壁にはね返された。

　大西健監督は７０歳を迎える来シーズンいっぱいで定年退職をする。「１年から使ってもらっている。いい成績を残したい」。兄弟そろって育ててくれた恩師の花道を飾る。